関之の発言 (法務委員会)
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○説明員(関之君) 全学連はすでに御承知のことかと思いますが、全国の大学の学生自治会の連合的組織ということに相なるわけであります。今日約大学生が全国で六十万と踏まれますが、その中の二十九万ほどがこの全学連に結集している。それから全学連へ入っている学校も入っていない学校もある。入っている学校はおよそ百十校ぐらいかと、こう記憶しているのであります。さようなまあ状態でありまして、さてこの二十九万の全学連の方の加盟員がことごとくこのような考え方か、このデモに現わされたようなそういうような考え方を持っているかというと、これは私はそんなことはないと申し上げることができると思うのであります。問題とすることろは、この二十九万ほどの組織が、どういうふうな積極分子によって動かされているかという問題に相なると思うのであります。その積極分子の方々の構成は、この二十九万の全学連の中に、およそ二千近くの共産党員ないしはそれに準じて考うべき者がいる、こういうふうに思うのであります。そうしてその二千を中心としまして、周囲に約二、三千人の非常にこれに同調する動きやすい者がいる、そうしてさらにその周囲におよそ二万ほどのこれと協力する者がいる。で、この二万の数字はあるいは見方によっては四万ぐらいにふやして見るのが相当かと思いますが、まあ、大体そんな数字の者がいるわけであります。要するに二十九万の全学連を基盤として、そのようなまあ数字で占められるアクティビストが中心となって、全学連と称して各種の矯激な運動に打って出てくる、大体こういうふうにまあ組織的な面から見ますると、御説明申し上げることができるかと思うのであります。
そこで、この学生連中がなぜそんなこういうような共産党ないしは国民会議の意思に反して突入的な矯激な行動に出るかという問題があるのでありますが、その全学連の委員あるいは各校の代議員などの大体の色分けを考えてみますと、その約四〇%は日本共産党代々木本部の指導に服している、このコントロールに服しているのでありますが、そのあとのおよそ六〇%は、その指導に服していないのであります。要するに、その六〇%の大体の考え方は、客観的な情勢、すなわち、革命ということが起きるか起きないか、つまり、われわれはどうして起こすかとかいうような問題について、この代々木の日本共産党よりは、より急激な、過激な考え方を持っているのであります。それで、共産党の方ではこれをトロッキストと非難いたしまして、そして、お前たちの考えは非常に極端だぞ、そんなことを考えたところで、お前たちだけで革命はできないぞというふうにして、再三これを戒しめ、また、実は昨年の六月一日に、六・一事件というのがありまして、これは共産党、さすがの共産党本部がこれらの矯激な学生連中に占拠されまして、そして二、三の共産党の幹部があやまり証文を取られたというような事件がありまして、このようなことは世界の共産党にない一つの現象でありまして、もうそのくらい一部において元気がよろしいのであります。そこで、その違ったそういうふうな考え方を持っておりまするから、たとえば今日のこのデモの問題であるとか、あるいはいろいろの問題についての戦術の具体的な考え方というものが、全部違ってくるわけであります。そこで、この今回の安保問題の闘争の仕方につきましても、この反日本共産党、反代々木派の学生連中は、これは主として社会主義学生同盟ないしは共産主義者同盟というような団体に結集されている分子でありまするが、これらの連中が、どうもその当初から、情報に現われているところによりますと、国民会議の決定の線をはずれて、たとえば国会に行けとか、あるいは国会の構内に侵入しろとかいうような、矯激なアジなどをしていることの情報が入ってきていたわけであります。そこで、そんなような考え方の相違、そしてやり方の違いというようなものがありまして、学生が今度のような矯激な行動に出てきたと、こういうふうに判断いたすのであります。