佐藤榮作の発言 (地方行政委員会)
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○佐藤国務大臣 今の交付税率二八・五%は、私どもは大体マキシマムじゃないかという感じを実は持っております。そこでいろいろのお話が出ておると思います。門司さんはだいぶ遠慮して御意見を述べられたと思いますが、とにかく自治体であろうが、また中央政府でありましょうが、行政水準を高めるということ、これが一つの目標であることは私どもも認めております。そうでなければならないと思います。しかし、行政水準を高めるといたしましても、やはり方そのものを十分認識した上で行政水準を高めることを考えていただかないと、弱い者に、ただ理屈の上だけから非常に望ましい形だけをしいるということはできないことじゃないかと思います。ただいま、地方の自治体は起債その他で借金がよほどふえておるということを申されまして、中央はあまり借金がないかのようにお考えになっておるかもわかりませんが、私どもも、戦争に負けた結果多額の賠償を負担いたしておりますし、あるいはまた戦時、戦後の処理について相当多額の国債を発行しておりまして、これらの負債もございます。そういう意味で、行政水準を高める努力はいたしますが、この際健全財政を貫きたいということで、したい仕事も実は遠慮しておるような次第であります。この点、自治体においても同様なことがいえるのじゃないか。自治体の財源は、ただいま御指摘になりますように、自巳の本来の財源よりも、いろいろな形で中央から回ってくる財源が非常に多額を占めておる、そういう割合の状況でございます。そういうことを考えてみますと、自主的に行政水準を高めるということは事実は非常に困難な状況じゃないか、かように私は考えるのでございます。そういう意味では、別にきついことを申し上げるわけではございませんが、地方も困っている、国も困っている、こういう実情を十分御勘案願いたいと思います。