佐藤榮作の発言 (地方行政委員会)

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○佐藤国務大臣 理論的にはおっしゃるような理屈があるから、私どもも、この十億の配分については特にそういう点を気をつけておるつもりであります。ただ、言われるようにパーセンテージ云々になりますと、これは一がいにそうはいかないだろうと思います。なるほど、駐留軍がいますためにずいぶん不都合な点——横浜に通れない道があるといいますが、東京にもそういう道がございます。ことに駐留軍の宿舎のところは通さないようであります。たぶんそういうところだろうと思いますが、そういうものはある。けれども同時に、この駐留軍がどれだけ買物をしてくれるか、全部PXばかりではないでしょうし、何かと一面利益がある、と申すと言葉が強過ぎますが、やはり一諸にやっておるところで支出の超過なりあるいは使用の制限なりいろいろ目に見えない不都合の点もございますが、一面一般の住宅その他も、駐留軍が来たばかりに私どもの住宅などについての考え方もよほどよくなったというような利益も一つあるわけでございます。そういう点も今までの住宅などずいぶん不都合だったと思いますが、そういう点は住宅問題などにだいぶ裨益しておると思います。こういう目に見えない効果もあるんだ。ただ国有資産の普通の場合には、所在地への交付金というものは、これは収益財産だけでございまして、一般の国有財産については交付金を交付していないというのが建前であります。この建前だけはやはり守っていきたい、かように考えております。ただお話しになりますように、十億の金の分け方の問題だとか、あるいは特別交付税の問題だかいうようなことで、特に地方の負担が過重されるというような問題は、そういう点で解決が願いたい。十億自身で全部片づけるわけでなくて、やはり特別交付税もそういう場合には分配の点で考えていただくべき問題じゃないか、かように私ども考えておりまして、どうも理屈っぽく割合だけで片づけることが一応いいようでありますが、駐留軍がいますこと自体について基本的にいろいろの感じがございますから、これはなかなか金額だけでは割り切れないんじゃないか、かように実は私ども考えております。そこがあるいは一そう問題を不明朗にしている、そういう御議論も成り立つかと思いますが、私どもは不明朗にするんでなしに、地方の実情を十分伺って、それを勘案して、この特別交付税なり、またはただいまの十億の分配というものを考えていくべきだ、かように実は考えております。

発言情報

speech_id: 103404720X02019600405_013

発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1960-04-05

院: 衆議院

会議名: 地方行政委員会