佐藤榮作の発言 (本会議)

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○国務大臣(佐藤榮作君) 予算編成の基礎になる経済の現況並びに今後の見通しについて誤りはないかというのが第一点であったと思います。いろいろ御注意をいただきましたことは、私どもも大いに参考にしたいと思いますが、昨年来の経済の動向等を考え、また、年初以来の動向等を考えてみますと、御心配になるような点は一切ございません。(拍手)私は、本年の経済もまた繁栄への道である、かように確信いたしております。
 その次に、今回の予算の内容につきまして、これは土建屋の予算ではないか、あるいは軍需産業育成の予算ではないか、こういうことをお尋ねでございましたが、昨夜も詳しく予算につきまして内容を説明いたしました。今回の予算編成にあたりましては、昨年の大災害にかんがみまして、特に災害復旧並びに国土保全事業の遂行に重点を置いたということを申しました。さらに、産業基盤の関係で、あるいは東海道新幹線の本格化の工事であるとか、あるいは電信電話の増備であるとか、これら工事関係の予算が大幅に盛られております。まさか、土建屋予算として非難なさる民主社会党の方は、災害復旧や国土保全の事業をあと回しにしてもいい、こういう意味ではないだろうと私は思いますが、どうも言葉といたしましては不適当な表現ではないかと思います。
 防衛関係の問題といたしまして、今回の予算では、FXを採用することにいたしました。その関係におきまして、債務負担行為の金額が大きくなっております。この点は、過去におきましても、建艦その他債務負担行為として計上すべきもののあることは、すでに御承知でございまして、それと同様の処置をとったのでございます。なお、防衛関係費としては、前年に比べまして、わずかに九億円の増であります。節約に関しまする点を加えましても十二億円であります。ただいま申し上げますように、これは防衛関係費としての増でございます。誤解のないように願っておきます。
 社会保障費の関係におきましては、昨日も詳しくお話しいたしましたように、三十五年度の予算におきましては、二百七十六億円に上る大幅な増額をいたしております。社会保障関係は、最近漸次整備されておりますが、特に三十五年度予算におきましては重点の置かれておることを指摘いたしておきます。
 最後に、ことしの予算を編成した結果、三十六年度予算では、財源が枯渇して、非常に編成難に陥るのではないかという御意見であったと思います。もちろん、三十六年になりましては当然支出増もございますから、いろいろ予算の支出の面におきまして苦しさも当然あることだと思います。しかし、国民経済の成長に伴う租税等の収入の増加も当然期待ができるのであります。また、災害復旧費の減等も考えられることでございますから、御質問のように、社会保障費やあるいは減税を全くしないような予算を作るというような心配は、まず起こらないのではないかと思います。私どもは、歳出の点につきましても、これが支出についての冗費を省くことについても十分努力をいたして参りたいと思いますし、ことに減税等につきましては、税制調査会の結論等も出ることでございますから、これらを取り上げて、国民の期待に沿うようにいたしたい、かように考えております。
 防衛関係費につきましては、基本的な考えといたしまして、国力相応の漸増方針ということを申し上げておりますので、十分歳入とにらみ合せまして歳出計画を立てて参るつもりでございます。(拍手)
    〔国務大臣菅野和太郎君登壇〕

発言情報

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発言者: 佐藤榮作

speaker_id: 21117

日付: 1960-02-02

院: 衆議院

会議名: 本会議