周東英雄の発言 (予算委員会)

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○周東委員 私は自由民主党を代表いたしまして、過日行なわれました総理の施政方針演説、外相の外交演説、蔵相の財政予算に対する説明、企画庁長官の経済演説等に関しまして若干の質問をいたしたいと思うものであります。
 第一は外交問題でございます。そのうち、まず、安保条約の改定について総理並びに外相にお尋ねいたしたいのでありますが、この安保条約の改正につきましては、すでに昨年の八月ごろからその内容については世間に公表され、各所において十分に論議が尽くされ、しこうして、国民感情に基づく、かつて結ばれておる現行の条約の持つ不平等性、あるいはアメリカの意思の自由によって種々の行動が実行されるというような点について、また日本人とアメリカの軍人軍属、その家族等との間における差別的な待遇を含む行政協定、こういうものに対する改正を意図して、盛り込まれているものでありまして、何ら野党の言われるような、これが軍事同盟であるとか、あるいは日本を戦争に巻き込む準備機構であるとか、あるいは積極的に他国を侵略するような内容を持たないことは、もうすでに明らかになっておることでありまして、その意味においては、総理のお話しになっておる、あくまでもこの安保条約の改正は国連憲章第一条並びに第五十一条の趣旨にのっとって結ばれておるものであって、もし日本に対する侵略行為がないならば、永久にこの安保条約の発動はないものであるという主張は、私は正しいものであると考えるのであります。しかるに、これに対して、その解明あるにかかわらず、間違った趣旨の宣伝がなされておることは、まことに遺憾しごくでありまするが、私はその意味において首相が言われていることに付帯して解明をしてもらいたい点があるのであります。首相が言われる侵略なきところ常にこの発動はないと言われる趣旨は——最近における世界戦争のあとにおいてできました国際連合の趣旨は、あくまでも今後における国際紛争というものは、これを国連の安保理事会等の活動によって、力によらず話し合いによってこれを解決する、この趣旨のもとに国際連合ができておる。しかしながら、人間社会のことでありますから、常に乱暴者がおって、局地的な紛争というものが起こるということは、これはいなむべからざることであります。そういう際においても、その紛争が起こったときにじっと国際連合の発動を待っている間に息の根をとめられては仕方がない。殺されてしまってから医者にかけつけたのでは問題にならぬのでありますから、その間における自衛的な行為は五十一条の趣旨において認めておる。それが一国で不可能な場合において他の国と共同防衛の位置に立つという趣旨において、総理はそういうお話をされておると私は思うのでありますが、いかがでありますか、お伺いいたしたいと思います。

発言情報

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発言者: 周東英雄

speaker_id: 20741

日付: 1960-02-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会