周東英雄の発言 (予算委員会)
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○周東委員 次に申し上げたいことは、野党の諸君のお話は本会議等においても伺いましたが、一体国際情勢の認識において政府は間違っておる、もっと今日は雪解けの状況になっておるので、それに対処してこれは不要だ、こういうふうな議論が出るのでありますが、——私はこう考えるのですが、政府はどういうお考えでありますか。この安保条約というものは、先ほど申し上げたような趣旨でできてきたことはお話の通りでありますが、これはあくまでも局地の紛争、これがあるということが前提でありましょう。そうして、その局地紛争を、小さい芽のうちにつみとってしまう。これが国際連合の仕事であって、平生から、「平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。」こういうことであります。この趣旨は、局地戦争が起こっても、これを芽のうちにつみとって、拡大した世界戦争に持ってこない。ことに今日雪解けの状況といわれる内容は、米ソを中心とする両陣営の対立が激化して、破滅的な世界戦争が起こるということを避けるために、米ソを中心としたこの冷戦をなくそうということで話し合いが進んでおる。しかし、そのことは、局地戦争が起こるということを否定しておるものではないのであります。私はそう思う。こういう問題に関しまして、今日の状態は、その局地戦争というものが起こる可能性のあるということは、この協定のできた当時の事情はもとよりのこと、その後においても、あるいはベトナム南北の紛争、あるいは中近東における紛争、あるいはチベット問題、最近においては中共・ビルマの国境紛争、中共・インド間の国境紛争のごときが出ておるのであります。こういう際にも、この紛争をして大きな形に拡大させないようにする。しかもその間において、国連憲章の五十一条の関係において、自衛戦争あるいは共同防衛体をとるという関係でありますから、いわゆる社会党のいわれる雪解けの状態において、世界の情勢が変わっているということをかりに肯定したとしても、そのことによって安保条約の改定、存続を否定する理由には私はならぬと考えるのでありますが、総理の御所見をお伺いしたい。