岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 かねて私は日本の進んでいくべき外交方針として、国連中心の外交政策を進めるということを申しております。平和外交ということは、これを外交の基本としてわが党が立党以来堅持してきておるところでありまして、それを具体的に進める方法としては、国連に加盟し、国連の一員として、国連を通じてこれを展開していくというのが基本の考え方でございます。言うまでもなく、国連は世界の各国が加盟しまして、平和機構としてあらゆる機能をだんだん整備してきており、またその活動も世界の平和を維持するために、非常に強化されてきつつあります。日本もまたあるいは安保理事会の一員とし、あるいはまた総会におきまして、その他の理事会等におきまして、われわれはこの任務を進めております。従って、そういう意味において、今後といえども国連を中心にやっていくべきであると思います。ただ必要なことは、日本が国としてどういう基本的な立場をとるか、われわれはあくまでも自由主義の立場を堅持し、人間の尊厳と自由を守り抜く態勢こそ、真の世界の平和をもたらすゆえんであるという立場に立って、たとい政治体制やものの考え方の違う国々との間におきましても、お互いの立場、お互いの政治体制というものを十分に理解し、尊重して、そうしてお互いに侵さず、共存の道を見出していく、こういう立場をはっきりして、今後といえども世界のあらゆる国々と友好親善の関係を深めて、平和を増進していきたい、かように考えております。