藤山愛一郎の発言 (予算委員会)

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○藤山国務大臣 御承知の通り、国連におきまして軍縮問題を数年前から取り上げて参ってきまして、その国連における軍縮委員会の構成につきましては、その数等の問題について自由主義陣営と共産側との間に話し合いがつきませんで、国連の軍縮委員会が円滑に進行しなかった状態にございました。その結果としてソ連及びアメリカ等が話し合いをして、いわゆるソ連のパリティ方式による国連外の委員会というものができることになりました。それがただいまございます十ヵ国委員会でございます。この十ヵ国委員会ができましたのは申し上げましたように、パリティ方式でありまして、共産圏を代表する五ヵ国、また自由主義圏を代表する五ヵ国というパリティを持った委員会になったわけでございます。その際に、中共をこのメンバーにするかしないかという問題は論議になっておりません。しかしながら、少なくも共産圏五ヵ国と自由主義圏五ヵ国という形においてできました委員会というものは、相当に共産圏側の意向を全面的に代表するものと見て考えていくことは適当だと思います。ただ、現実の問題といたしまして、この委員会においてどういうふうに話し合いが進んでいくか、またそれによって中共との関係がどういうふうになっていくかということは、今後の問題にゆだねられることだと思います。従いまして、国連といたしましても、この十ヵ国委員会と十分な連絡をとりまして、そうして十ヵ国以外の国の意見も十分この十ヵ国委員会に反映するように、国連においてはオブザーバーなりあるいは何なりを出すという考え方、あるいは何らかの形で連絡をとるという方向に進んでおるわけであります。従いまして、この委員会が進行する過程におきましていろいろな問題が出て参ると思います。むろん膨大な軍備を持っております中共を除外しての軍縮というものが、ある意味において非常に大きな欠陥を持つということは当然各国が考えておるところでありまして、それらの問題は、今後の動きからできるだけ各国が考えて善処していくことに相なろうと思います。

発言情報

speech_id: 103405261X00219600205_017

発言者: 藤山愛一郎

speaker_id: 10389

日付: 1960-02-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会