周東英雄の発言 (予算委員会)

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○周東委員 私はこの点が今後における世界平和のかぎを握る一つの問題ではないかと思うのであります。ただいま十ヵ国会議においてともかくも共産圏を代表した五ヵ国が出てきており、その大きな力でその共産圏の意思を左右し得る力のあるのはソ連だと思うのですが、これが実際の内面的な話し合いにおいて中共を導き得るならよろしいのでありますが、そうでないとすると、実際上、先ほど申し上げたように、この軍縮会議というものができたと仮定しても、なかなかそれだけでは済まない状態になるのじゃないかと思います。その意味においては、今日におきましては、総理あるいは外務省が言われる善隣外交を進めるということの中に、中共に対して日本に対する誤解を解いて、理解を求めつついろんな話をやっていきたい、貿易の問題なりあるいは漁業の問題なり、そういう問題について話し合いを進めていきたいというお話でありますが、私は決してそのお考えに対して異議を申すのではなく、全く同感であります。ただ、それは今日の事態において、日本が中共の理解を求め、誤解を解いて、日本との関係だけをまず改善していくということは当然でありますけれども、今日の日本は、日本の日本だけでなくて、世界の日本として、世界の世論を大きく引っぱっていくというくらいの気魄は持っていいのじゃなかろうか。また今度の安保条約の改定というものによって、日本の世界における地位がある程度確保されるということも事実であり、その地位を大きく活用して、世界の日本として、私はこの軍縮会議を成功させるために、一体中共はどういうふうに持っていくかというようなことは、国連を通じてでよろしいが、積極的に働きかける必要はないのかと、こう思うのであります。私は善隣外交を強力に進めるというお話について、誤解を解いて、ある程度貿易なりあるいは漁業なんかを進めていくということは、内面的にはともかくも、中共をある問題については相手にしていくということであるのじゃなかろうかと思う。しかし私は、だからといって今日直ちに中共を承認せよとか、国際連合加盟だとか申すわけじゃないのです。ことに中共は、あるいはソ連も同じでありますが、現在の態度を改めていかなければ、外に向かっては非常な恐喝的なことをやり、あるいは中印国境紛争をやって侵略的な行為をやってみたり、あるいはビルマに対しては、最近協定ができたようでありますが、国境を侵してみたり、そういう形をやって、世界の平和というものについての観念がなく、そうして国際連合というような趣旨にも服従するという考えもない。そんなものをとにかくそのままで扱うことは困難でありまするけれども、ほんとうに世界の平和を念願するならば、この膨大な軍備を持つ、ことに日本の近所にある大国について、世界平和のために軍事力の制限、削減というものができるような形に持っていくことが必要じゃないか。それについてはもっと積極的に、日本が世界の日本となった今日出ていくことが必要ではなかろうか、私はこういうふうに考えるのでありますが、首相の御意見を伺いたい。

発言情報

speech_id: 103405261X00219600205_018

発言者: 周東英雄

speaker_id: 20741

日付: 1960-02-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会