岸信介の発言 (予算委員会)
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○岸国務大臣 国連においては、御承知の通り、台湾における中華民国政府を、安保理事会の常任理事国の一つとしてこれを認め、国際連合の重要な機能を果たさしております。こういう前提のもとに、全然この関係を無視して国際関係を作るということは、今日の段階においてはまだできない状況である。こういう問題を、私が言ういわゆる世界の政治の流れにおいて解決していかなければならぬというのであります。しかして、具体的の問題として、軍縮の問題に関連して、あの大きな中国大陸というものが世界の軍縮から抜けていくということは、世界全体の軍縮の実をあげる上から言ってこれははなはだ不完全なものである、と同時に、最も地理的に近接な日本としては、非常に関心の深い問題であります。従って、その問題がいよいよ現実の問題として、軍縮問題が結論を得るに近づくにつれまして、先ほどから外務大臣が申し上げているように、中共の問題をどう扱っていくかということが非常に大きな国際問題となると私は思います。また、そういう際におきまして、われわれが先ほど来申しているように、長い関係を持ち、最も深い関心を持っているわれわれが積極的に世界に働きかけていくということは、当然われわれのやらなきゃならぬことである、かように思います。