藤山愛一郎の発言 (予算委員会)
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○藤山国務大臣 韓国との交渉の経緯につきましては、御承知の通り、今日まで日本といたしましても、できるだけ慎重に、またできるだけ忍耐強くわが方の立場を説明もし、理解を得るように努力して参ったのであります。同時に問題点につきましては、われわれとしていろいろな日本側の要望を先方にも伝えまして、そうして極力それが達成を期して参ってきておるわけであります。ことに今御指摘のありましたように、釜山に抑留されております漁船乗組員の方々に対しては、まことにお気の毒でありますし、ことにその家族等のことを考えますと、われわれも一日も早くこの問題を解決しなければならぬという決意をもって進めておるのであります。
旧臘この問題につきまして、ある程度在日韓国人の処遇の問題についての話し合いが進みまして、ほぼわれわれ日韓会談の交渉の面におきましては見通しがついて参ったのでありますが、突如としてその話し合いがつこうという瞬間に韓国側が態度を変えまして、そうして国際司法裁判所等に北鮮帰還の問題を提訴するというようなことを申し入れて参りまして、これが中断をすることになったわけであります。この点はまことに遺憾でありまして、われわれとしては北鮮帰還の問題は既定方針通り進めて参ってきておるのであります。それらの点につきまして、十分理解を求め、また国際司法裁判所に提訴すべき問題ではないという説明をいたしまして、韓国側にその了解を求めたわけであります。
今日韓国側におきましても、さらに会談を続行する気持になってきておりますので、われわれといたしましては、困難な交渉であり、また忍耐強くこれをやって参らなければなりませんけれども、何としてもかつてわれわれと俗に言う同じ一つかまの飯を食った間柄でありますから、できるだけ円満に、できるだけ理解の上に立って、一日も早く交渉を妥結するように持っていきたいつもりで、われわれとしては考えを練りながらただいま善処しておるような状況でございます。