周東英雄の発言 (予算委員会)

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○周東委員 次には治安問題について、総理並びに法務大臣にお尋ねをいたします。
 今日非常に目に余るものは、組織された国家社会において、法を無視して社会全体を傷つけたり、善良な国民の自由と権利が侵害されるような行為がひんぴんとして起こっております。このことは戦後において、民主主義という名のもとに隠れて、個の尊重が行き過ぎて、個人はいかなることをやっても、これは法の外にあるがごとき取り扱いがされて、ますます彼らをして不覊奔放な行動に出でしめたのではないかと思うのであります。なるほど日本が戦争に負ける以前の日本の状態においては、あまりにも個というものが尊重せられなかった。極端なことでよく言われますが、軍部の状態から言えば、一銭五厘のはがきで人間なら済むけれども、馬の方がとても大切で、なかなか大へんだというようなことを言われたようなこともあります。こういう個人軽視というものは、日本の実にむずかしい問題の発生の原因をなしたとも思うのであります。しかし戦後においては反対に個の権利を主張するの余り、個の尊重される余り、集団的に組織ある社会ができておる、その社会の利益というものはむしろ無視される形である、その結果は善良な国民が非常な迷惑をこうむる、これをある程度社会から隔離しようとすれば、弾圧である、民主主義に反するという名のもとにこれがまた放置される、集団暴力によってそれがやられるということは、いやしくも国家というものが全体の国民のために治安を維持していくという責任のある以上は、そういうふうな問題については十分な考慮をめぐらし、考えなければいけない、一面において善良な国民を善導していくかわりには、あくまでも社会秩序を破壊して他人に迷惑をかけるというようなものは隔離していくということが私は必要だと思うのでありますが、こういう点においてどういうお考えをお持ちになるか、まず総理大臣の御見解を承りたい。

発言情報

speech_id: 103405261X00219600205_026

発言者: 周東英雄

speaker_id: 20741

日付: 1960-02-05

院: 衆議院

会議名: 予算委員会