河野密の発言 (予算委員会)
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○河野(密)委員 時間がないそうですから、あと簡単に一つ、二つお尋ねをいたしたいと思いますが、このロッキードのF1〇4Jというものは、これが具体的にでき上がるのは昭和三十九年になるわけでありますが、最近の世界の情勢はそれこそ科学の進歩に応じて、いろいろな兵器というものが次々に出て参ります。国民がこの間に対して非常な危惧を持っておりますのは、せっかく莫大な金を使ってこういう戦闘機種を選んでも、これができ上がるころにはもう時代おくれになってしまって、何らの役に立たないのじゃないか、そういうものに金を使うことが、はたして何の意味があるのだ、こういう問題であろうと思います。
最近速力の早い爆撃機が出ておる。きょうの東京新聞にもそのことが論じられておりますが、アメリカではB58という音速の二倍の速力の爆撃機ができておる。またB7〇はいわゆる音速の三倍、三マッハの速力を持つ爆撃機として誕生しようとしておる。一方にはICBM、IRBM、飛行機から発射するALBM、こういうものが具体化しようとしておるときに、中途半端なジェット戦闘機というものに対して莫大な国費を費やすことがはたしてどれだけの意味があるか、こういう問題が、国民の非常に大きな疑問とするところであります。この点について防衛庁では一体どう考えておるであるのか。この防衛力増強ということが、実際においては何らの役に立たないものにむだな金を費やす結果になるのではないか、究極兵器が発達した今日においては、防衛とかいうような問題について安全保障条約全体についても考え直すべき時期に来ておるのではないか、こういう問題でありますが、これに対する防衛庁長官の見解を承わりたいのであります。