河野密の発言 (予算委員会)
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○河野(密)委員 もう時間がずっと経過しましたから、あと一点だけ伺いたいと思うのですが、一つは為替貿易の自由化の問題について私は何をやるかということは、これはいろいろ技術的なやり方はあるだろうと思いますが、何しろ今までのささえがはずされるのでありますから、経済の要するに基礎を固くするということ以外にはないのですから、それは何をやるよりも私は減税をやるべきだと思います。ところがなぜ減税をやらないか、これだけの大きな見積もりをしておきながら減税をやらないか。昭和三十六年にやるのだというのでありますが、これは時間がありませんから申し上げませんが、昭和三十四年で余剰金はみんな使い尽くしてしまっている。三十五年は自然増収でもってわずかにし、全く弾力性のないものになっている。経済基盤強化の問題もすでに使い尽くしてしまっておる、弾力性のない予算であります。もし伊勢湾台風のようなものが——そういうことがないことを望むのですけれども、万が一にも昭和三十五年度にあったとするならば、これはお手上げであります。健全財政も何もありません。お手上げであります。そういう弾力性の全くない予算にしておいて、ぎりぎり結着、財布の底をはたくまで使い尽くしてしまって、それで三十六年になって、減税をやりますとか、あるいは為替の自由化に備えて施策をいたしますとか言っても、それは私は単なる気休めの言葉にすぎないと思うのでありまして、なぜやらなかったか、減税をこの際やるべきだ、どうしてももっとこの財政の基礎を固くしておくべきだ、私は非常にそれが不満であります。
それからもう一つは、防衛費の問題でありますが、先ほど総理にもお尋ねしたのですが、今度の安保条約によってバンデンバーグ条項というものが入っております。憲法のワク内ということはあっても、一体憲法のワク内というものはどこまでの限度を言うのか、これが明確にならないじゃありませんか。国民生活とか、国の経済を危うくしないと言ったって、一体それはどれだけの限度を言うのか、その尺度はないじゃありませんか、この点については大蔵大臣、一体どういうふうにお考えになりますか。