佐藤榮作の発言 (予算委員会第一分科会)
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○佐藤国務大臣 先ほど来のお話を伺っておりまして、大へんよく御研究になっていらっしゃると思います。私どもも、そういう意味では、いろいろの御意見、今後の問題にも非常に参考になる、かように厚く御礼を申し上げます。ところで、問題になりますのは、税の収入は、先ほど来申されたような資料、これが根本になることは当然でありますが、それに景気のズレと申しますか、税収と課税対象の所得との時期的ズレ、そういうもの、これが一番むずかしいところなんでございましょうが、やはり経験が母体になって出てくるだろうと思いますが、そういうものがある。ことに最近の経済は、この三十三、三十四、ことに三十四年に非常な成長率を示しておる。そういうところに大きなズレがきているというのでございまして、それを単年度で云々ができないというのが、そういうところに実はあるわけであります。私考えますのに、先ほど来、適当だという議論も立つし、あるいは多いということも言えるだろうし、また少ないということも言えるというようなお話でありましたが、問題は数字でございますから、意欲を持たないでその数字を積算していただくと、一通りその規模が出てくる。たとえば、先ほど来の石村さんのお話のうちに、三十四年度の税収見積もりは相当まだ余裕があるのではないかという御指摘がありましたが、第三次補正をいたしますまでは、あるいは第二次以後どういうことになるのだろうかというので、ずいぶん心配いたして、もし歳入の見積もりができぬなら、第二次補正に計上すべきものも、実は少し手控える。しかし今日になりますと、第三次補正をいたしましても、十分歳入を確保できるという見当がついておりますが、なお、ただいま言われますように、さらにもう少し三十四年の歳入があるだろう、こういうようなことも言えるだろうと思います。何にいたしましても、一兆三千億というような大きな数字でございますから、それはきわめてぴったり合わすということはなかなか困難なことだと思います。ある程度変動のあることはお許しを得たいと思います。三十三年の決算では、たしか二十一億程度の赤字が出たと思います。こういうことがあってはまことに困りますが、それにしても、一兆一千億以上のそのときの税収でございますから、その二十一億とか二十二億とかいう金額、これはパーセンテージにすればきわめて小さいわけです。比較的この税の見積もりというものは、そういう意味で正確なものが生まれつつある、かように私どもは考えております。問題は、私どもが何か意欲的に税収の見積もりを手かげんするというようなことがあれば、それこそいろいろ大きな波紋を描き、影響をもたらしますから、これは厳に慎まなければならぬ、かように考えますが、意欲的でなしに、ただいま言われますような基本的な数字、さらに最近の経済の変動というものを加味して考えていく。最後のところは、ある程度経験がものをいう、こういうものもございます。しかし、先ほど来御議論なさいました点は、それぞれ私は十分傾聴すべきポイントだ、かように考えております。私どもが予算の歳入の御審議をいただきまして決定いたしますと、今度歳入状況を、月々にどういうように入ってくるか、それを実は絶えず注意いたしておるわけであります。将来の三十五年度の歳入を第一、第二、第三、第四と四半期くらいに分けて、そういう資料は出せないかというお話でございますが、ただいま申し上げる会社の決算その他の問題等がございまして、なかなか第一、第二、第三、第四と四期に分けることは困難かもわかりませんけれども、大まかに今予算ができ上がってしまうと、今度は月々にどういうような予定になるだろうかということは考えられることでございますから、全然できない数字ではございません。しかし今日ただいま、そういう資料を出せと言われましても、それまでの用意はないと思います。そういうような今後税収の適否を判断する上に必要な基礎的資料については、私どもの方もできるだけ努めて御審議に便するように協力したい、かように考えております。