藤原道子の発言 (社会労働委員会)
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○藤原道子君 私はせんだって和歌山の刑務所へ参りました、それから栃木の刑務所の調査をいたしました。ところが、今お答えのとは少しパーセントが違っているのです。だけれども、私はまたさらに時間がございませんので、こまかい追求は後日に譲りますけれども、あらかじめ正確な調査をこの際御依頼しておきたいのです。私の調べたのとは大へん違う。私は性格異常者とそれから精薄者、これが占める率は約半分違い数字と私は現地で伺ってきている。そこで考えてほしいのです。家庭の悲劇はもう申し上げるまでもない、本人の不幸な状態というものは……。山下清画伯も元は精薄だったわけです。ばか、ばかといわれて犯罪を犯している。ところが、施設に入って、山下画伯というような画才がそこで育てられたわけであります。ところが、彼は性欲というものは全然ないわけです。全然性欲はございません。ところが、これと反対に何もないけれども、性欲だけ旺盛だというのがあるのです。これがいろいろな犯罪、性犯罪を起こす原因になっております。あるいは売春婦の中で精薄の占めている率は、もう矯正局長は十分御承知でございましょうけれども、このごろ更生施設に行って見れば、ほとんどが精薄の施設かという状態です。大蔵省の方はこれに対して精薄施設で売春対策をやる必要はないといって予算を締めている。そんなら精薄の対策はどこにあるかというと何もない。勢い精薄者が野放しにされている。売春婦になって、だまされて麻薬中毒患者になって、どうにも手がつけられなくなっているのがみんな精薄者なんです。少し能力のある者は転向いたします。こういう方をうっちゃっておけば犯罪が起き、社会、不安が起きる。それで警察だ、裁判所だ、刑務所だの費用というものは、私は莫大なものが要っていると思う。その予算をこういう不幸な原因を起こさせないために使われたら、世の中は私は明るくなると思う。こういうことを真剣にお考えになっているならば、精薄の発生原因に三百万円、精薄対策を今度出しましたというのに、たった五千万円、これでのめのめと予算でございますというようなことは私はいかないと思うのです。一体これに対して大臣は今後における御覚悟をもって明確にしておいてもらいたい。私はこれはうんと条文によってやりたかったのでございますが、時間がないから……。