社会労働委員会
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会
会議録情報#0
昭和三十五年三月三十一日(木曜日)
午後四時五十七分開会
—————————————
委員の異動
本日委員後藤義隆君、櫻井志郎君及び
栗山良夫君辞任につき、その補欠とし
て紅露みつ君、谷口弥三郎君及び秋山
長造君を議長において指名した。
—————————————
出席者は左の通り。
委員長 加藤 武徳君
理事
高野 一夫君
坂本 昭君
藤田藤太郎君
委員
鹿島 俊雄君
勝俣 稔君
谷口弥三郎君
徳永 正利君
山本 杉君
小柳 勇君
藤原 道子君
村尾 重雄君
竹中 恒夫君
委員外議員
栗山 良夫君
国務大臣
厚 生 大 臣 渡邊 良夫君
政府委員
法務省矯正局長 渡部 善信君
厚生省社会局長 高田 正巳君
事務局側
常任委員会専門
員 増本 甲吉君
説明員
厚生省公衆衛生
局精神衛生課長 長友 浪男君
—————————————
本日の会議に付した案件
○精神薄弱者福祉法案(内閣提出、衆
議院送付)
○社会保障制度に関する調査
(一般厚生行政に関する件)
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この発言だけを見る →午後四時五十七分開会
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委員の異動
本日委員後藤義隆君、櫻井志郎君及び
栗山良夫君辞任につき、その補欠とし
て紅露みつ君、谷口弥三郎君及び秋山
長造君を議長において指名した。
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出席者は左の通り。
委員長 加藤 武徳君
理事
高野 一夫君
坂本 昭君
藤田藤太郎君
委員
鹿島 俊雄君
勝俣 稔君
谷口弥三郎君
徳永 正利君
山本 杉君
小柳 勇君
藤原 道子君
村尾 重雄君
竹中 恒夫君
委員外議員
栗山 良夫君
国務大臣
厚 生 大 臣 渡邊 良夫君
政府委員
法務省矯正局長 渡部 善信君
厚生省社会局長 高田 正巳君
事務局側
常任委員会専門
員 増本 甲吉君
説明員
厚生省公衆衛生
局精神衛生課長 長友 浪男君
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本日の会議に付した案件
○精神薄弱者福祉法案(内閣提出、衆
議院送付)
○社会保障制度に関する調査
(一般厚生行政に関する件)
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加
加藤武徳#1
○委員長(加藤武徳君) それではただいまから委員会を開きます。
まず、委員の異動を報告いたします。
三月一三十一日付をもって後藤義隆君、櫻井志郎君、栗山良夫君が辞任され、その補欠として紅露みつ君、谷口弥三郎君、秋山長造君が選任されました。御報告をいたします。
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この発言だけを見る →まず、委員の異動を報告いたします。
三月一三十一日付をもって後藤義隆君、櫻井志郎君、栗山良夫君が辞任され、その補欠として紅露みつ君、谷口弥三郎君、秋山長造君が選任されました。御報告をいたします。
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加
加藤武徳#2
○委員長(加藤武徳君) それではただいまから精神薄弱者福祉法案を議題といたします。
なお、厚生省からは渡邊大臣、高田社会局長、長友精神衛生課長、山田社会局更生課長が出席しております。法務省からは渡部矯正局長、大津医療分類課長が出席をいたしております。
御質疑のおありの方は御発言を願います。
この発言だけを見る →なお、厚生省からは渡邊大臣、高田社会局長、長友精神衛生課長、山田社会局更生課長が出席しております。法務省からは渡部矯正局長、大津医療分類課長が出席をいたしております。
御質疑のおありの方は御発言を願います。
藤
藤原道子#3
○藤原道子君 まず時間もございませんので、ごく要点だけを御質問いたしまして、法案が通っても、通ったらいいというのでなく、さらにその後において私はただすべきことを十分ただし、よりよき福祉のために努力していきたい、かように考えております。
従って、要点のみをお伺いしたいのですが、大臣に伺いたいのです。私は声なき者の声を取り上げるのがほんとうの政治だと思う。生まれながらにして自分の責任でもなく、こうした不幸な子供が今までどれだけ守られてきたかということが問題なんです。私は特に——不十分ながらも児童福祉法で子供の場合は若干守られてきている、ところが、成人になってほとんど野放しだったのが、少しここに芽を吹いたことに対しては、こんな法律なんていやだけれども、まあ一歩前進、半歩前進と思ってこの法律に協力しておるわけでございますが、大臣は将来こういうことで満足と思っておられるのか、どういう方針をもって精薄対策を進めておいでになろうとするか、その点についての御覚悟を伺いたい。
この発言だけを見る →従って、要点のみをお伺いしたいのですが、大臣に伺いたいのです。私は声なき者の声を取り上げるのがほんとうの政治だと思う。生まれながらにして自分の責任でもなく、こうした不幸な子供が今までどれだけ守られてきたかということが問題なんです。私は特に——不十分ながらも児童福祉法で子供の場合は若干守られてきている、ところが、成人になってほとんど野放しだったのが、少しここに芽を吹いたことに対しては、こんな法律なんていやだけれども、まあ一歩前進、半歩前進と思ってこの法律に協力しておるわけでございますが、大臣は将来こういうことで満足と思っておられるのか、どういう方針をもって精薄対策を進めておいでになろうとするか、その点についての御覚悟を伺いたい。
渡
渡邊良夫#4
○国務大臣(渡邊良夫君) 御指摘の通りでございまして、この精薄者に対しましては、まことに藤原さんの申されるように、声なき声というよりも、私どもが地方を回ってみますというと、これほど大衆の中に困った、悲痛な状況に置かれておるというような状況を見まして、このたび、おくればせではありましたけれども、この法案を作ったわけでございます。しかしながら、予算面におきましては、わずかに五千万円足らずの初年度の予算でございますけれども、しかしながら、逐年これを拡大いたしまして、この法案の援護の拡大というものをやっていきたい、かように考えておるわけでございます。まず、私はちまたを彷徨するところの、要するに、ああいう精神薄弱者というものを救うためのいわゆる明るい一つの道というものが開けたものとして、まだ非常に不満足ではございまするけれども、一歩前進の意味において御了承願いたいと思います。
この発言だけを見る →藤
藤原道子#5
○藤原道子君 私は、与党の諸君とある会合へ出たことがある。そのときの話では、今度は相当精薄対策はできるのだとずいぶんふろしきを広げていらっしゃったのです。あけてみたらたった五千万円なんですね。そのとき私たちがこういう要求をしたのです。精薄が生まれてからの対策も大切だけれども、精薄が生まれることの原因の究明ですね。発生原因、それに総合研究所というようなものを作ってほしい、それは作るのだというような声もございましたが、それが今度は出ておりませんが、そういうお考えがおありになるのですかどうなんですか。また、あるとすればいつごろからこれができるのか。生まれてから不幸な子供の対策を立てるよりも、発生原因をなくしていく、少なくしていく、この対策を立てなければ、大切な国民の税金もむだ使いになる結果になる。
この発言だけを見る →渡
渡邊良夫#6
○国務大臣(渡邊良夫君) 現在厚生省の精神衛生研究所におきましてその研究はやっておりまするけれども、しかし、まだそれとてはとても足りないのでございまするから、このたび精神衛生研究所の中に精神薄弱部というものを設けまして、そしてさらに一そう各方面のいわゆる検討を加えていきたい、かように存じておる次第でございます。
この発言だけを見る →藤
渡
長
藤
藤原道子#10
○藤原道子君 この重大な精薄の発生原因の対策に三百三十万円で一体何ができるのですか。そういうところに私たちはおざなりの政府の精薄対策が現われていると思う。第一、今大臣がお話しになりましたように、ちまたの精薄をかかえた親たちの苦労というものは、それはもう言葉に尽くせないものがある。だからこそ大学教授の奥さんが、良識のある方がわが子を締め殺さなければならぬ。この子ゆえにこそという不幸がどのくらい多いかということを私は現実に見聞きしてじっとしておられない気持なんです。従って、こういう面を担当している厚生大臣としては、気の毒な人があるから何とかしなければならぬ、一歩前進ですなんてのほほんとしたことを私は聞き流しにするわけにはいかないと思う。私は、政府にお考え願わなければならぬのは、予算がずいぶんむだ使いされていると思うのです。そこで私は、法務省の矯正局長にお伺いしたいのですが、今の犯罪者ですね、私が刑務所なんか調べて、私は私で承知しておりますが、あらためてお伺いしたいのですが、受刑者の中に精薄者の占める率、それから性格異常者、これの占める率、これを一つ伺わしてほしいのです。
この発言だけを見る →渡
渡部善信#11
○政府委員(渡部善信君) 受刑者の精神薄弱者並びに精神障害者の数でございますが、昨年末調査いたしました対象者、六万二千三百九十名の受刑者を調べました中で、精神障害者は約一五%を占めております。その中で精神薄弱者は全体の五・九%を占めております。精神障害者の中で精神薄弱者の占める率は三七%でございます。
この発言だけを見る →藤
渡
藤
藤原道子#14
○藤原道子君 私はせんだって和歌山の刑務所へ参りました、それから栃木の刑務所の調査をいたしました。ところが、今お答えのとは少しパーセントが違っているのです。だけれども、私はまたさらに時間がございませんので、こまかい追求は後日に譲りますけれども、あらかじめ正確な調査をこの際御依頼しておきたいのです。私の調べたのとは大へん違う。私は性格異常者とそれから精薄者、これが占める率は約半分違い数字と私は現地で伺ってきている。そこで考えてほしいのです。家庭の悲劇はもう申し上げるまでもない、本人の不幸な状態というものは……。山下清画伯も元は精薄だったわけです。ばか、ばかといわれて犯罪を犯している。ところが、施設に入って、山下画伯というような画才がそこで育てられたわけであります。ところが、彼は性欲というものは全然ないわけです。全然性欲はございません。ところが、これと反対に何もないけれども、性欲だけ旺盛だというのがあるのです。これがいろいろな犯罪、性犯罪を起こす原因になっております。あるいは売春婦の中で精薄の占めている率は、もう矯正局長は十分御承知でございましょうけれども、このごろ更生施設に行って見れば、ほとんどが精薄の施設かという状態です。大蔵省の方はこれに対して精薄施設で売春対策をやる必要はないといって予算を締めている。そんなら精薄の対策はどこにあるかというと何もない。勢い精薄者が野放しにされている。売春婦になって、だまされて麻薬中毒患者になって、どうにも手がつけられなくなっているのがみんな精薄者なんです。少し能力のある者は転向いたします。こういう方をうっちゃっておけば犯罪が起き、社会、不安が起きる。それで警察だ、裁判所だ、刑務所だの費用というものは、私は莫大なものが要っていると思う。その予算をこういう不幸な原因を起こさせないために使われたら、世の中は私は明るくなると思う。こういうことを真剣にお考えになっているならば、精薄の発生原因に三百万円、精薄対策を今度出しましたというのに、たった五千万円、これでのめのめと予算でございますというようなことは私はいかないと思うのです。一体これに対して大臣は今後における御覚悟をもって明確にしておいてもらいたい。私はこれはうんと条文によってやりたかったのでございますが、時間がないから……。
この発言だけを見る →渡
渡邊良夫#15
○国務大臣(渡邊良夫君) まことに御指摘の通りでございまして、これからは、三十五年度におきましては三カ所ということになっておりますけれども、しかし、逐年先ほど申しましたように、全国の各府県に一カ所ばかりずつどうしても近いうちに設けたい、かように考えておる次第でございます。
この発言だけを見る →藤
藤原道子#16
○藤原道子君 私は大臣もそれ以上の答弁はできないと思いますが、私は満足しないのです。私は精薄問題を取り上げて十三年くらいになる。議会のつど言っていることは高田局長はよく知っていると思う。いつの答弁も今の答弁も同じです。もう十三年になります。それでは社会の不安を増大するばかりです。放火する犯人だってずいぶん精薄が犯しておりますよ。そういうこと以上に、人間的な不幸ということを考えますと、もっと私は真剣にやってもらいたいということを強く要望いたします。
今の三百三十万円の対策費だって、これはほとんど人件費に消えちゃうんでしょう。精神課長だか何だか……。
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渡
藤
長
藤
長
藤
長
長友浪男#23
○説明員(長友浪男君) 予算といたしましては、十月以降六カ月分組んでございます。従いまして、十月までに建物を建てまして、いろいろ研究者を採用いたしまして、十月から実際の研究をいたしたいと思います。
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藤原道子#24
○藤原道子君 何とも情なくて質問する勇気がないのですよ。それでは精薄を抱えておられる親たちにわれわれ議員としたって会わす顔がないんですよ。それでこの予算編成までは自民党さんは鳴りもの入りで宣伝をしたのですよ。精薄対策は今度立てるといって。私は精薄の親たちの手をつなぐ会に行って、今度はよかった、自民党さんも協力しますよ、今度はやりますから安心して下さいと言った。親たちもうんと喜んで手をたたいて泣いたのです。それなのに、私はこれではのめのめとあの親たちの前に顔出しできませんよ。私は委員長のお苦しい立場もありますので、のれんに腕押しのような質問をしても仕方がございませんので、きょうはこの程度でやめます。そのかわり大臣にはっきりお願いしておきます。このことを十三年一日のごとくのんべんだらりとだまされてきましたが、今後はだまされないように不幸な親たちにかわって対策を推進していただきたい。社会の不安をなくしていただきたいということを強く要望して私の質問を打ち切ります。
この発言だけを見る →加
加藤武徳#25
○委員長(加藤武徳君) ただいま栗山良夫君から、委員外議員の発言を求められております。これを許可したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
加
栗
栗山良夫#27
○委員外議員(栗山良夫君) 委員外の発言をお許しをいただきまして感謝申し上げます。
実は、きょう精神薄弱者の福祉法案を御審議になるということを伺いましたので、私はかねがねその問題につきまして、ごく限られた部面ではあるかもしれませんが、社会的に非常に重要ではないかと考えられる問題がありまするので、でき得れば本法案の中にもう少し明確化していただきたいという希望を持っておるのでありますが、もしそれが不可能でありまする場合には、私の意見を述べて、なるべく近い機会に政府として善処せられたいという意見を申し上げたいと思うのであります。
実は、今度の法案を拝見いたしますると、法律の目的第一条に書かれておりますのは、「その更生を援助するとともに必要な保護を行ない、」というのが目的になっております。でありまするから、知能指数がどれだけ以下の問題でありまするから、私はまだお尋ねをいたしておりませんが、とにもかくにも正常な知能以下の人に対して更生の手助けをする、そういう意味でこの法律の主たる目的が貫かれていると私は思うのであります。特に十八才以上のいわゆる成年に対しましても収容その他の保護のことが書かれておりまするが、私がお尋ねをいたしたいのは、更生の可能度の強い者から順次これらの施設に収容をせられて保護を行なわれるのか、そういう建前であるのかどうか、これをまず伺いたいと思います。
この発言だけを見る →実は、きょう精神薄弱者の福祉法案を御審議になるということを伺いましたので、私はかねがねその問題につきまして、ごく限られた部面ではあるかもしれませんが、社会的に非常に重要ではないかと考えられる問題がありまするので、でき得れば本法案の中にもう少し明確化していただきたいという希望を持っておるのでありますが、もしそれが不可能でありまする場合には、私の意見を述べて、なるべく近い機会に政府として善処せられたいという意見を申し上げたいと思うのであります。
実は、今度の法案を拝見いたしますると、法律の目的第一条に書かれておりますのは、「その更生を援助するとともに必要な保護を行ない、」というのが目的になっております。でありまするから、知能指数がどれだけ以下の問題でありまするから、私はまだお尋ねをいたしておりませんが、とにもかくにも正常な知能以下の人に対して更生の手助けをする、そういう意味でこの法律の主たる目的が貫かれていると私は思うのであります。特に十八才以上のいわゆる成年に対しましても収容その他の保護のことが書かれておりまするが、私がお尋ねをいたしたいのは、更生の可能度の強い者から順次これらの施設に収容をせられて保護を行なわれるのか、そういう建前であるのかどうか、これをまず伺いたいと思います。
高
高田正巳#28
○政府委員(高田正巳君) 更生の可能性の強い人を重点にものを考えていかなければ、ただいま施設が非常に不足をいたしておりますのでいきませんけれども、しかし、精薄者の特殊性から申しまして、非常に重度な方で非常に家庭の重荷になっている方もありますので、これらの方につきましても、やはり門戸を開いていかなければならないかと存じております。
この発言だけを見る →栗
栗山良夫#29
○委員外議員(栗山良夫君) と申しまするというと、法第十六条の第一項第二号によりまして紹介がありまして、そうして第十八条によってこれを収容する、そういう建前になっておりますが、その法第十六条第一項の二号によって紹介をせられて第十八条で保護施設に収容される者は重度の精薄者も入るということでございますか。
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