志場喜徳郎の発言 (大蔵委員会)
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○説明員(志場喜徳郎君) 私ども、レコード業界の売行きがどうなるであろうということを、必ずしも第一義的に考えておるわけではございません。おっしゃるように、両方相待って普及するという面も確かにあると思います。しかし、古典的と申しますか、クラシックと申しますか、そういう純粋なものにつきましては、やはり先ほど申しましたような音の品質とかいうものによりまして、やはり本物のレコードでないと十分の鑑賞にたえないという点もあると思いますけれども、流行歌のようなものでございますね、それにつきましては、ほんとうに聞き捨てというような感じが強いものもかなりレコードの中にはあるわけでございますね。まあ聞くところによりますと、一枚とか三枚しか売れなかったというようなレコードもあるらしいのでございまして、そういう面から申しますと、そういう聞き捨てるような、純芸術的でないものにつきましては、かなりそのシートでもって十分役に立つという面もあろうかと思うのであります。そういうような面から、どっちということは必ずしも一がいにも言えますまいと思いますが、これは第一義的ではございませんで、私ども、消費税という面から申しまして、同じような効用を受けておる場合に同じように税負担を及ぼしていくということは、先ほど先生がおっしゃいましたように、負担の公平という観点から、やはり第一義的に考えていかなければなるまいということでありまして、一応営業政策面に対しましては、中立の立場と申しますか、そういうようなことでもって運用していき、また扱っていくのが、物品税の本来ではないかという感じもするわけであります。さようなわけでありますので、この点にどれだけの政策的な配慮を払うかということにからむわけでありますけれども、一応私ども主税局の今の考え方といたしましては、そういう点を中立的に考えまして、同じような品質、効用、娯楽を消費者に与えるものにつきましては、法律に許されておる解釈の範囲内におきまして、同様に扱っていきたいという基本的な立場でございます。
なお、報道用につきまして、この点もちょっと補足して申し上げたいと思うのでありますが、たとえば、ラジオでニュースを報道いたします。その合間に、まあ潤いを添えるというのですか、効果を盛り上げるという意味から、音楽が背景になっているというものもあります。あるいは報道と報道との間に音楽が放送されるというものもありますが、そういう放送局で扱っている、全体が報道としてやっているのでありましょうが、その合間に背景になり、あるいは中継になっているようなレコード、これは放送局が使うのも影として使っているわけでございますね。そういうようなことも考えまして、あるシートの部分が時事解説なり報道である、その背景に音楽なりが流れておりましても、これを課税しようとは思いませんけれども、やはり一枚の全体がもっぱら音楽それ自体であるというものにつきましては、どうもやはりそのものとして考えていかなければならぬのではないかという感じでございます。
それから、さらに、政令で課税として取り上げるという御解釈でありますが、そうではありませんので、この際政令で、解釈で入ってくると思わざるを得ないものについて、しかし全部課税するのは適当でないであろうから、政令ではずしていこうと、こういう立場であります。そのはずし方が、もう少し広くはずせというお考えと、いやそれはいけないのだという、考え方の相違でありますので、その点をもう一ぺん申し上げておきたいと思うのでありますが、しかし、今いろいろ先生方から御意見のありました向きは、大蔵省の省議の際に御披露いたしまして、各ほかの部局の、公平といいますか、第三者的な見地からする意見の参考に十分供していただきまして、慎重に検討していただきたいと思っております。