古野伊之助の発言 (逓信委員会)
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○参考人(古野伊之助君) そうですね。八年もの間経営委員会をやっていて、今ごろ何をぐずぐずしているのだというような話と同じことですが、なかなか十八万という人数が一緒に仕事に動いていこうというのだから、なかなか頭の切りかえは簡単にいかないし、私もさっき冒頭に申し上げたような意気込みで、早いところまあ一千万や二千万の電話を早く作ってしまおう。そして電話の積滞するというようなことをがやがや言っておるのはこっけいだ。技術も資金も工夫もすればできるのだからそれをやったらいいというので、いろいろああもこうも盲動はしたのですけれども、それはついに電電公社全体を網羅するまでの力にならなくて、そうして今日まだ五カ年計画の拡大だとか何とかいって、小田原評定をやっているというようなていたらくで、まことに恥かしい話だと思いますが、経営委員会をどういうふうに直していったら所期の目的を達することができるか、構想に移すかというようなこと等も始終私の頭を往来している問題ですけれども、今の経営委員会というものはつまり一週間置きに一度集まる格好で、そうして集まっている人たちが皆それぞれ財界、実業界でいそがしい仕事を背負っている人たちですから、そんな人にそうこまかい話を引きとめておいてやらせるわけにいかず、今お話のように大体幹部会と称するものがあって、局長諸君が集まって話を一応まとめてくると、それが総裁、副総裁の手を経て経営委員会に出てくる、そうすると大体それを見て、話を聞いてなるほどという、それはもっともだというふうな格好で判をついておるということが実態なんで、今申し上げたように、もっと積極的な施策をやっていくようにするというのには、どうしても今の幹部会と称するものと、それから経営委員会というようなものが一緒になって、そうして仕事の建設を相談していくというような仕組みでも作らなければ、このままでやり方ばかりかえていたらとてもだめだと、こう私は思っているわけです。八年もでれんとやっていて今ごろになっても話にならぬのじゃないかということにきっとお思いになると思いますが、まことにその通りで、そう言われると、私も幹部会が始まる都度顔を出していろいろ憎まれ口を聞く時間も持たぬし、そこまでの熱心さはないものだから投げやりになってきたということで、あなたのお叱りを受けているような格好に感じておりますが、これはまことに捨てては置けぬという気持で、総裁、副総裁とお互いによく相談しまして、そうしてもっと活発な建設的な施策が電電公社の中からどしどし生まれてくるような工夫をやっていきますから、遠慮なく御批評なりお小言なりちょうだいしてけっこうだと思います。