古野伊之助の発言 (逓信委員会)
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○参考人(古野伊之助君) 私は昔の事業経営者で、今のようなハイカラな労働運動といういうなことはわからんですが、あれは敗戦ぼけだと思っているのですよ。日本の政治家も、日本の政治の動きぶり、労働運動の動きぶりも徹底した敗戦ぼけだと思う。私は終戦直後にもっと早く日本が立ち直ると思ったのですが、存外長い年月がかかって、このごろの政界の実情なんか見ていても、何とも政界の名士ばっかりたくさんおられるけれども、何ともしょうがない体たらくだと思ってあきれ返っているのですが、労働問題にしても同じように、これは労働とか資本とかいうけれども、これは一緒になって仕事をやっていかなきゃ仕事が育つわけのものではない。一つの組織の中で何か実力行使だとか何とかばかな、あほみたいな話を力こぶを入れてそうして脱線しているというのは、もってのほかだと思っているのです。そこでもし労働組合の経験者を、そういう新しい機構ができたらそこへ入れることが賛成か不賛成かという御質問であれば、私は賛成です。それはやってみたらいいと思うのだが、これもいろいろな諸条件にいろいろひっかかってくるので、電電公社だけおれの方はこうやるというような話になり得るかどうか、即答はできませんが、主義としてどうだということであればこれは労使は一体になって当然仕事を盛り上げていくべきであって、一つの組織の中に入って自分の仕事をやれ、一人残らず全部事業建設の同志だから、そんな労働組合だとか経営者側だとか、側なんていうそんな対立意識は認めないと言って仕事をやってきた男ですから、根本の方向についての賛否はきさまはどう考えておるかということなら、それは賛成だ。当然みんな一体になってやっていくという仕組みを強化していくことが仕事をほんとうに育てていくものだと思います。