山田節男の発言 (逓信委員会)

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○山田節男君 これは先ほど来、古野電電公社の経営委員長から縷々所信を述べられたその間のお気持を聞いて、やはりこの民間の実業家として非常にいい勘を持っていらっしゃるということは、これはもうわれわれよくわかるわけです。ただ制度上の問題として、先ほど来申し上げているように、経営委員会制度というものは非常に民主的であるけれども、実際問題として動けない、意見も言えない、しかもひまがない。こういうような点でもう明らかに経営委員会のあるべき何といいますか、権能が発揮できない。ですからこれは今の公社法に基づく経営委員会の組織によってできるじゃないか、またできると思ってやったんですけれども、しかし実際問題として動かない。これはむしろわれわれ立法者自身としても、実際今日までの公社としての八年間の経験から、この改正も実は考えなければいけない。ただこの法律を今変えるということは、これは今明日でできることじゃない。相当近い将来にそれはやるといたしまして、今本委員会でも三十五年度第一に電話の拡充計画、これは資金から申しまして、また仕事の量から見ましても、まさにこれは画期的なものでありまして、従来の経営委員会はこれで済んだかも知れませんけれども、少なくともこれから年間一千五百億の建設資金をもってやろうというこの大きな、いわゆる革命的なその仕事については、現行法で動けるとか、動けないとかいう問題ではないのです。これは一つぜひ経営委員会の精神を生かして、どんどん一つ御迷惑でもこの経営委員会の委員長として、たちまちこの事業計画、資金計画、あるいは長期、短期の借り入れ計画、電話債券の問題、国会で問題になっているこういうような問題がありますが、金融方面なりあるいはそういうこの証券の市場の問題なり、これはやはり経営委員会の方々が、大いに力を発揮してやってくれなければできない。ですから今回の第二次五カ年計画を、幸いにしてこの法律が国会両院で認められて、明年度から実施することになると、これは私は一つ心を新たにして、経営委員会に積極的に協力してもらわぬと、単なる総裁、副総裁以下の理事者だけでもがいてみたところでできるものじゃない。たといできましてもこれは無理です。ですからこれは総裁、副総裁に申し上げておきますが、こういう画期的な公社として国民の期待に沿わんがため、これは一大決意を持ってやられると思うんですが、これは何かそのために経営委員会の上にあるいは総裁、副総裁の上に、屋上屋を架する機構に変えろとは申しませんが、少なくとも第二次電話の拡充計画につきましては、これは総裁には私は前に申し上げましたが、一つの画期的なそれを実行するため、もう一体となりできれば労働組合などもあげて協力し得るような一つの何といいますか、委員会でもいいし、何でもいいし、そういうものをお設けになって、物心両面からこれは一致してやるというような気持でございませんと、もう片一方で仕事はどんどんやる、労働者の方じゃそれとピントが合っていないということになりますと、さらにその過程において労働争議が起きて、もう経営者の方が頭を悩ますということではいけないと思う。ですからこれは私はしょっちゅう申しますが、いわゆるオペレーションズ・リサーチと申しますか、もう少し合理的に吉野委員長のおっしゃったように、労使一体となるというこの私は精神がないと、トラブルが起きるばかりで能率が上がらない。そこで総裁、副総裁がいらっしゃる、その他の中枢幹部がいらっしゃるのですから、この際一つ経営委員会は所在をはっきりしていただいて総裁、副総裁以下幹部の諸君も働きかけてやっていただきたい。一つのあなたがクッションなんです。民間の事業界、あるいは資材の問題もございましょう。でき得べくんば労働者、従業員に対しても、一つのクッションになるくらいな気持で、現行法で不十分でありますけれども、しかし任務ははっきりうたっているんですから、大いに他の皆さん経営委員の方も、この際一つ奮起一番やっていただきたい。同時に、理事者の最高責任者の総裁、副総裁は、ただ従来のような経営委員会に対する気持を持たないで、積極的に一つ御協力を求める、こういうふうにしていただくことを、きょう特にこういう質問に関連しまして、ぜひそういう方面に新しい一つの道義的風土、すなわちモーラル・クライメートを打ち立てていただく機会にしたい、これは非常にいい機会だと私は思います。経営委員並びに最高首脳部の幹部の諸君に、この席上で特に私お願い申し上げておきます。

発言情報

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発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1960-03-17

院: 参議院

会議名: 逓信委員会