山田節男の発言 (逓信委員会)

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○山田節男君 それでは、大臣に重ねて御質問申し上げるのですが、先ほど来、丹羽博士並びに通産省の重工業局長からるる御説明をいただいたわけですが、まあこれらの人々の御意見を伺っても、先ほど植竹大臣の御所信、いわゆるNTSC方式で早期にこれを実施に移したいという今のあなたの御意見に対して、どうも私あなたのお急ぎになる理由が納得いかないのですけれども、なぜ急がなくてはいかぬか。これはくどいようですけれども、しかもこれは衆議院は知りませんけれども、参議院におきましては、もうすでに委員会、本会議、予算委員会においても政府に対して質問があり、本日もまた郵政大臣に私御質問を申し上げ、私の頭がどうかしているかしれませんが、あなたの前の御答弁では早期実施すべしというような、そういう客観的な理由がどうも私のみ込めないのですけれども、どうでしょう、もっとわれわれの納得のいく、しかもこれがあなたが代表される与党なら与党が、政調会においてもこれをやるべしというような御意見ならば、これはまた私はあなたの立場も違ってくるだろうと思う。しかし衆議院における審議の状況を見ますと、初めはどうも反対の発言をしており慎重論をやっておったような人が、いつの間にかこれはもうやれというようなことになり、きわめて何といいますか、豹変的な意見を伺うようです。党としてのこういう政策が満場一致で可決されたものをバックとして、あなたがおやりになっておるのじゃないように私は思う。私は党外のものですけれどもそういうように感ずる。それからなおまたカラーテレビの調査会でもおやりになるというのならば、さしあたりこれならばこうなるでしょうと、それを今採用されるということ、通産省の政府委員が言う通りに、これも本免許にやるということは何か時期尚早であるという、おのおのの責任者がこういったことをはっきり言っておられるのですね。それならばあなたは大臣として急がれるという理由は一体どこにあるのですか。これはくどいようですけれども重要な問題です。少なくともあなたは岸内閣の郵政大臣です。このことを決定するかしないか……、何もあなたが郵政大臣としての御在任中にカラーテレビだけはやらなくちゃならぬという、これは国民的な世論も実際はないのですね、それをなぜあなたはこれをしつこくこの問題について取り組まれるかというのです。もう少し私は冷静に長い目で見て、政治家植竹郵政大臣としてやはりこの人は考えはまことに国民という立場からいろいろなことを考えていただいたというようなことが、これは私ももちろん納得し、またそういうことが望ましいからこういう質問を申し上げておるのです。どうでしょう、あなたがお急ぎになるということはのみ込めないのですけれどもね。先ほど来いろいろ御答弁によってもわかるようにNTSCが決して完全無欠なものではない。しかもそれをバックする電子工学はもうほとんど一秒一秒で進歩しておるのですから、あなたが新聞に書いていらっしゃるように、これはベストをとらぬ、ベターをとるというようなことをおっしゃっている。これは非常に私はお考えはいいと思う。ベストをとらずベターをとるのだ、ところが今日はベストがないのだからベターをとるのだ。それならばもうあなたが御在任中でなくても、次の郵政大臣、次の次の郵政大臣でもいいんです。そのベターの利点というものがここに私は一つの論争を起こす原因となっていると思うのです。ですから現時点としてこれを一番いいんだという、ベターなんだということが私はどうも納得できない。これは新聞にあなたがおっしゃっても、なるほど郵政大臣はもっともだというような私は御答弁を期待しているわけです。どうでしょう、どうもあなたの御答弁を聞いてみると、私ははなはだ失礼ですけれども、あなたよりかこのテレビジョンについては多少の研究もしているつもりですし、各国の事情もこの目で見ている。これはあなたも昨年いろいろ熱心に御研究になっておりますけれども、しかし私から申し上げれば、もう少し私は掘り下げて研究していただきたい。これは時間的に不可能なことですから、あなたとしてはお忙しい中を最善の努力をなさって、それだけの結論をお出しになったということが、今御報告にもありましたけれども、私から見ればこれは決して十分じゃない。これははなはだ口幅ったいことを申し上げるようですが、しかもこれはこういったようなまるででっち上げたような、やっきになっておるようなものを代表しておるかのごとく、あなたが大臣としての処断をされるということ、しかも今後受けるものは国民全体の問題だ。一自由民主党の大臣としてでなくて、九千万国民の代表としてのあなたは為政者じゃありませんか。そういう点から見ますと、私はきょうあすに電波監理審議会にかけてNTSCにともかくしてしまえばいいじゃないかという、こういう軽々なことをおやりになるという植竹さんじゃないと私は思う。何か背後にそういうことを、あなたをかいらいとして使う勢力があるのじゃないかという、はなはだ不愉快ですけれども、そういうことを考えざるを得ない。どうでしょう。植竹郵政大臣、あなたの御研究もまだ十分じゃありません。もう少しあなた、国のために謙虚になって、あなたの判を押されるか押されぬかによってこれがきまるということになれば、私はもうほんとうにこれは明鏡止水な気持で国のためということをお考えになって、どうでしょう、この点についてはあなたのほんとうに事直なお気持を聞きたいのです。

発言情報

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発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1960-03-17

院: 参議院

会議名: 逓信委員会