山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 私、最初に申し上げたように、昨年の六月四日、寺尾郵政大臣のもとでカラーテレビジョンの信奉者である――まあ私の見る限り、きわめて良心的な電波監理局長であった浜田博士が、国情及び現在の技術の水準から考えて時期尚早である、慎重論者であったこと、これは、私はきわめて賢明な態度であったと思う。それを総理大臣まで乗り出して、強制的にこれを短縮せしめた。これは、はっきりした事実ですね。これを見ますと、あるいは局長にしても、常に大臣の命令に対しては、もちろんこれは従わなければなりませんけれども、歴代の電波監理局長が、常にこれは首筋を洗って待たなければ、レジスタンスなり、言うこと至言えないということになれば、そこまで堕落をすれば、私は政党政治が堕落すれば、何をか言わんやで、私は植竹郵政大臣のもとでは、そういうことはないと思います。このことは、私は今の甘利局長の御答弁は、その裏にはきわめてまた慎重な配慮があって、そういう御答弁になったというように私は解釈しますが、委員長に一つ、お願い申し上げたいことは、これは実は私は、まだ質問ございます。ことに重大な、かりにカラーテレビジョンを早急にやるということにつきまして、今後においても委員長、本委員会として、ことに参議院として、衆議院におけるような論議でなくして、もっと根本的な論議を私はしたいと思いますので、きょうは、これで終わりますが、ただ私、郵政大臣に申し上げておきますが、まだ質問は完了いたしません。のみならず、これは結論ではありませんけれども、ここに逓信省時代の先輩の各位がたくさんおられます。
で、私はこういう近来のテレビジョンが、ラジオの場合も、そうでありましたけれども、白黒テレビジョンの発足した昭和二十七年以来、どうもこの歴代の郵政大臣、ことに岸内閣が成立した昭和三十二年以来、このテレビジョンに対してきわめて私は遺憾な状態にある。具体的に言えば、郵政省が、ことに電波監理局のその行政分野におきまして、全く利権屋の――利権屋のばっこするような状態にある。これは争うべからざる事実です。これはまことに遺憾なことである。かつては建設省あるいは農林省の食糧庁、今日の、もう郵政省の電波監理局の管内において、全く利権争奪のような争いが起こっている。これはもう、まことに私は政党政治の健全な発達から見て、こんな醜態をいつまでも続けてはいかぬと私は思う。その渦中にやはり植竹郵政大臣がおられ、甘利監理局長がおられる。この立場は、私はよくわかります。しかし、そこに私は、日本のほんとうの民主政治と申しますか、この電波――電波スペクトルは、国民の共有財産ですよ。これは一大臣のものではない、電波というものは。それを国民にかわってやるのですから。一業者ではありません。これは九千万国民共有物の電波をいかに分配するか、いかに使うかということを最高責任者として、あなたがおあずかりになっているのです。ですから、近来の郵政省、ことに電波監理関係のこういうような堕落した場面にわれわれは遭遇しなくちゃならぬということは、きわめて遺憾なことであります。これは私は少なくとも植竹郵政大臣、あなたは賢明であり、しかも良心的なお方として、私は多大な期待を持っているわけでありますから、こういうものを、少しでもこれを浄化していくというところに、植竹郵政大臣の存在の私は価値があると思うんです。
昨日のNHKの朝の放送によると、明日十八日には、電波監理審議会にNTSC方式をとることについての諮問をされるというようなことも実は放送で聞いたのでありますが、今申し上げているように、私はまだ郵政大臣に対して、最も大切な根本的な質問が残っておりますので、明日、その電波監理審議会にかけるというようなことは、そういう早計なことをされるということは、そのうちに政治的な利害を生むということをよく御判断願って、そういう早計なことを私はしていただかないようにお願い申し上げます。ですから次回の委員会におきまして、私、さらにこの問題について、大臣に御質問申し上げたいということを留保して、本日は、これで打ち切ります。