青木一男の発言 (日米安全保障条約等特別委員会)

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○青木一男君 重要法案を付託された本委員会の審議にあたり、一部委員の欠席されたことはまことに遺憾であります。この状態を避けるため、わが党の執行部は今日まで長きにわたり努力を続けてきたのであるが、その功を奏し得なかったことはまことに残念であります。安保関係諸案件は四月二十日衆議院において議決され、衆議院議長から参議院に送付されたものであります。参議院は衆議院の議決が有効か無効かなどという議論を取り上げるべき立場にないのであります。衆議院の紛糾の余波を受けて、参議院の各党各派までも出席を拒否するということは、参議院の独自性を否定するものであり、両院制度を認めた憲法の精神に背馳するものであります。ことに議案の運命を衆議院の議決の自然発効にまかせるということは、国家の完全に関する重要問題について、参議院が何らの意思表示をしなかったことを意味し、参議院の歴史に汚点を残すこととなります。われわれは他会派の審議の放棄に同調することなく、独自の立場と見識のもとに議事を進め、衆議院の審議の足らざるところを補うのがわれわれの任務であると固く信ずるものであります。
 私は新安保条約についての一般質問を試みるにあたりまして、まず新条約の極東の観念につきまして、政府の見解を尋ねておきたいと思います。
 極東という字句は、前文、第四条及び第六条の三カ所に出てきておりますが、この字句の意義いかんはきわめて重要な問題であり、衆議院における審議の過程においても、あらゆる角度から論議が行なわれ、国民一般の重大なる関心の的となってきたのであります。しかるに一昨日、米上院における本条約の審議に関し、種々の報道が行なわれ、国民の注意を再び本問題に引かれるに至りました。そもそも極東の範囲いかんというような、新条約の基本的問題について、日米両当事国間に万一見解の相違を生ずるようなことがあっては、それこそ重大事でありまして、この点については両国政府間に完全な意見の一致が存しなければならないと考えますが、はたしてその通りであるかどうか。念のために政府にお伺いいたします。

発言情報

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発言者: 青木一男

speaker_id: 9880

日付: 1960-06-09

院: 参議院

会議名: 日米安全保障条約等特別委員会