岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 中国が核武装するかしないかという問題、あるいはその可能性があるというふうなことに関しまして、これをとどめなければならないということは、私どもも中国だけじゃなしに、現在持っている、この核武装を持っている国々の核武装に対しても、われわれが従来主張してきている。従って、新しいそういう核武装をする国に対して、それを押えていかなくちゃならぬということは、これは当然のことであります。私は、しかし中国が核武装するかしないかという問題に関しては、ただ単に安保条約を改定しなければ核武装しない、そういうふうな簡単な問題ではないと思います。これは、するかしないかは、やはり一つのいろいろな見通しがありましょうし、また、今後におけるところの世界の動向から、われわれはどうしてもそれを押えていかなければなりませんけれども、これは私は関係ない。あるいは先ほども申し上げましたように、安保条約の改定によって、日本自身が、自衛隊を核武装しないことは、すでに明らかにされている通りであります。これは日本が自主的にできることでありますから、われわれの言明通り実行されることは当然でありますが、アメリカの核武装を、核兵器を持ち込ませないという日本の声明というものが、今度は裏づけられるような改定ができている。日本は核武装しないのですから、日本自体としても、また日本に駐留する米軍も……。従って、この改定が、中共に対して核武装をせしめる私は口実にも何らなるものではなく、むしろ中国が核武装するかしないかということは、これは世界の大問題であり、それは別の問題として当然われわれはこれに対処する道を考えていかなければならないのでありますが、この安保条約の改定がそういうことの口実には、むしろ反対に、そういう危険がないということのような改定をするわけでございますから、私は口実にはならぬと、かように考えます。