岸信介の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(岸信介君) 三条は、言うまでもなく、これはアメリカがいろいろな意味において援助する立場においては、その国が自分の力に応じて自主的に自分の国を守るという努力をしておる国に対してだけ相互的な援助をするという、このアメリカの考え方があることは御承知の通りであります。いわゆるバンデンバーグの決議の趣旨はそこにあると思うのであります。しこうして、日本が独立国として日本の自衛力を国情に応じて漸増するという方針が自主的にきめられるべき問題であって、このことを三条において声明しただけでありまして、私はこれによって新たな自主的な義務を加重するものだとは考えておりません。
また五条において、われわれが、この五条の改正は、要するに日本領土に対する武力攻撃が行なわれた場合において、日米が共同してその武力攻撃を排除するに必要な措置をとるということを明らかにしたものでありまして、決していわゆるこの集団的、一般の集団安全保障体制のように、日本が日本の領土外に出てアメリカに対する侵略を、武力攻撃をわれわれが防衛する義務を負うわけではございませんがら、日本の本来の領土に対する武力攻撃があった場合にこれを排除するということでありますから、これまた今お話しになりますけれども、われわれが一部で言っているように、海外派兵の危険があるというようなことは絶対にないのでありまして従って、これまた自主的な新しい何か義務を負担するというような性質のものではないと、こう考えております。