甘利省吾の発言 (逓信委員会)

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○説明員(甘利省吾君) 当時三つの省令案を諮問いたしまして、標準方式、それから設備規則、免許手続規則、この三つの省令案を諮問いたしました。答申といたしましては、標準方式はNTSC、郵政省原案でおおむねよろしい、こういうことでございまして、これは即日施行ということになりました。元来標準方式と申しますものは、いろいろの実際の放送申請をするとか、免許をするとか、そういうことに相当先だって公布すべきものであるということで、即日公布になりました。ところが聴聞会その他における一般世論の動きというものを見ますと、カラーテレビの実施につきましては、標準方式がきまって即日実施ということは好ましくない。もちろんそれまでも実験放送はいたしておりましたが、やはり各放送会社で、標準方式がきまってからカラー放送実施の意図のある会社は、それぞれ準備をいたしまして、申請をして認可になる、こういう手順を踏むべきで、その間に、若干の日にちを必要とする。またこれに対してメーカー側も、受像機を製造する態勢をかなり準備はいたしておりましたが、本格的にこの態勢に移行するために、若干の日にちを必要とする、こういった点を考えあわせて、答申としましては、免許については約三カ月間猶予期間を置いて実施することがよかろうと、こういう答申でございました。その答申を郵政大臣としましては全面的に尊重しまして、九月一日を期して免許手続規則、設備規則の施行ということにいたしたわけでございます。その後、各社それぞれカラーテレビの実施を意図するところは準備をいたしまして、現在まで相当数の申請が出ております。たとえば東京で申しますと、NHKの総合並びに教育、日本テレビ、ラジオ東京、大阪におきましては、NHKの総合、教育並びに大阪の読売放送、朝日放送、これらが申請を提出してございます。その他申請をしておるところが二、三ございますが、九月初句を期して直ちに放送実施に入れるというのは、先ほど申しました東京、大阪の局だけでございます。たとえば、名古屋の中日放送というようなものも申請書を出しておりますが、これは認可をされても、十二月一日からでなければできないというような状況でありまして、また徳島の四国放送は、やはり申請書を出しておりますが、認可の日から八カ月を必要とするというような状況になっております。
 また、各社に対しまして、カラー放送の開始をする意図があるかどうかということを問い合わせてみましたが、その結果を総括しますと、まだ全然方針をきめていない、あるいは回答のないというような会社が二十二社、他の約二十社は、三十五年度から四十年度にかけて徐々に開始するという計画になっております。現在のところ、まだ中継用のマイクロウエーブはカラー化しておりませんので、地方で申請しました会社のカラーのやり方は、主としてビデオテープとフィルムでやるということになっております。逐次マイクロウエーブがカラー化しましたならば、中継も可能になる、こういう状況でございます。

発言情報

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発言者: 甘利省吾

speaker_id: 32226

日付: 1960-08-31

院: 参議院

会議名: 逓信委員会