山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 今の鈴木君の発言に関連してですけれども、カラーテレビの問題ですが、先ほど来、るる鈴木郵政大臣からも御答弁がありますが、これはもとより自民党の岸内閣が倒れて池田内閣が成立したわけですけれども、昨今、ずっと新聞を見ていると、池田内閣の方針というものは、前岸内閣の方策を見れば、むしろ裏をいくのじゃないか、裏をいくというと語弊がありますが、とにかく岸内閣のすべての方針に対して再検討を加える、そのことはおそらく閣議においても、いろいろ議論があったと思う。
そこで、鈴木大臣が前植竹郵政大臣から事務を引き継ぎなされて、ことにこのカラーテレビの問題は、これは単なる一参議院の常任委員会の問題じゃなくて、相当広範なところで、これは論議されている、こういうことになれば、これは事務当局からも、相当実情をあなたは聴取なさっているに違いないと思う。そういたしますと、これは岸内閣のきめたことだから、今後新しい政府もこれを当然踏襲すべきだということなれば、私は非常に無責任きわまると思う。というのは、この問題につきましては、先ほど来、るる答弁もあり質問もあった経過から見ても、ここに植竹並びに寺尾両前郵政大臣もおられますから、これは少なくとも私は公平に見て、日本の現状から見て、はたしてこれ正しいかどうかという問題、それから技術的の発展の段階から申しましても、これは私は決して、そういう技術屋ありませんけれども、いろいろ私も、これは再三再四実地に見て、実情を見まして、日本には時期尚早だというので、私も当委員会において、いろいろ質問じゃなくて、むしろ私は勧告を申し上げた。ところがいわゆる岸内閣の末期的症状に、このペースに巻き込まれたというか、はなはだ残念だけれども、岸内閣の郵政大臣の諸君においては、これを防ぎ得られなかった。そういう点において私は池田内閣においても、今後の郵政全般、ことにカラーテレビの問題は、国民の経済に非常に重要な関係のあるものについては、一応冷静に一つ再検討をされて、それがためには前大臣の意見もありましょう、それから事務当局の、これまたこれまでの取り扱った経過なり、また専門的立場からの、いろいろな意見もあなた聞かれるべきだと思う。もちろんお聞きになったと思う。そうすれば、池田内閣としてのカラーテレビを一体どうするか、もう乗りかかっているから、これをやらざるを得ないというのなら、私は無責任だと思う。これはどこの国でも成功しているのならよろしいけれども、世界で、キューバもやめてしまった。アメリカだけで、しかも現在、なおもてあましておるという段階のものを、何で日本でやるかということ、国民一般のこれは何と申しますか、非常に一つの不可解の感じを持っている。これは事実なんです。ですから、あなたはもう岸内閣の、そのまま踏襲するというのは当然のことだというふうにおとりになっておられますけれども、そこで私は質問を申し上げたいのは、これは、私は忘れませんけれども、あの公聴会の開かれました第二日の総合的な公聴会に出席して傍聴しておりますが、今おっしゃる名古屋、大阪ひいては九州、北海道、東北というような場合に、漸次カラーテレビの放送を許可しなければならないという場合に、一体マイクロウエーブの準備はどうなるか。電電公社の当時の責任ある技師長の石川君の証言によりますと、これはとてもしょいきれない。そうすれば電信電話が非常に犠牲になる。であるから、それがためには膨大な金も要る。であるから、ここ一年以上は、カラーテレビを地方に送るということのマイクロウエーブとしては、そのサービスはしかねるという、きわめて明快なそういう証言があったわけです。
今大臣のおっしゃるところだと、これは大阪、名古屋あるいは九州もやる、北海道も現に松平委員と私は行って見ますと、北海道HBCは、カラーテレビジョンの受像の設備までして待っておる。そういう場合に、北海道に対するカラーテレビジョンのマイクロウエーブの開始を一体どうするか。そういう根本的な目安をつけないで、九月から始める、申請するなら申請しろということでは、政府のやり方としては非常に無責任だと思う。
その間一体どういうような準備をなさって、九月十日から実施するか、その点のめどを、それに関連した最も重要な施設も、それに用意してあるのかどうか、これを一つ承りたい。