田中伊三次の発言 (地方行政委員会法務委員会連合審査会)
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○田中(伊)委員 ただいま政府側の事案についての御説明を承りますと、国家公安委員長のお説では、このたびのこの事案は異例といわれるほどの厳重なる警戒をしたのだというお言葉であります。警視総監の報告を聞いてみると、五十数名の警官を中に入れて全力を尽くして警備をしてみたが、あっと思う間の、間髪を入れざる行動でやむを得なかったという御説明であります。この両君の御説明を総合すると、何だか不可抗力によって本件の事件が起こったかのごとくに聞こえる。私は、はたして本件の警備が万全を期した警備であるということがいえる状態にあったのかどうか、この点について具体的な見解を述べて、警備の計画それ自体をお尋ねをしてみたい。三党首がいやしくも立ち会い演説をやる、場所は公会堂である。こういうことになると、本件のごとき事件の起こる余地のないようにするための第一の考え方は、警備という点から考えて、しろうとが考えてみても、まずここに示してある図面で明らかなように、公会堂の入口は一カ所しかない。なぜこの一カ所しかない公会堂の聴衆の入口を警戒しないのか。本件事件を起こした加害者の少年は、過去十三回にわたって暴力事件で検束を受けておる。一口にいえば札つきの少年である。警視庁の右翼担当の者がこの少年の顔を見て、あっ、これだ、山口だということが一目にしてわからなくてはならぬ人物だ。私、その前に聞いておきたいのでありますが、現行法のもとにおいては、この入口を警備した際に、凶器を持っておるかどうかということの身体検査をする余地が法律上ないと思う、怪しいと思ったからといって入場を拒む余地はないと思うが、行動の危険がある少年であるかどうかということを入口において確認することはできるだろう。そんなことはできませんか。確認をしたら、確認した人物については尾行をして、場内に入ってからの行動というものを監視するくらいのことができなくて、どうして事が未然に防げますか。まず入口において身体検査その他をやる法規、方法がないのかどうか、危険人物だと思ったときには入場を拒む法規の根拠はないのかどうか、これをまず伺ってみたい。