葛西嘉資の発言 (社会労働委員会)

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○葛西参考人 三十四年度の決算に、病院全体を集めてのそろばん上の利益金というものが三億四千万幾ら出ていることは事実でございます。ただしかし今申しますように、その三億四千万というのは、これは利益金と申しましても、今建物あるいは設備等のために借入金を各所からいたしておりますが、そういうものの元金の償還はその中からやらなければならぬ。あるいは病院が健康保険の診療をいたしますと薬を買わなければならぬ。ところが病院が実際に現金をいただきますまでには三カ月余の間がかかるというわけで、まあつなぎ資金と申しますか、ランニング・エクスペンスがどうしても必要になる。そういうものを見たらむしろ不足くらいなことでございます。プールいたさぬということになりますれば、今のように一つ一つ独立でございますからどうもならぬ、こういうことでございます。
 それから退職金の問題は、これは非常に情ない話でございますが、退職金がないために銀行から金を借りて払うとか、あるいは年賦にお願いしておるということも、経済の苦しい病院では現実にあるわけでございます。そういう場合のために、そういうものを平素から一定の比率によって——これはいいかげんにやるわけではない、一定の比率によってこれを積み立てていく。積み立ての比率なんかも数字で出しますが、やってみてそれだけ要らぬということであれば、これは今の率を減らすというふうなことでやっていくというふうにしていく。要するに退職というような大事な問題については、しっかりしたあれを確保しておかなければならない。そのためには退職金積み立ての制度を作っておこう、こういう趣旨でございます。これはそれだけの資金をプールするということでありまして、これでもだいぶ今の病院々々によってはいろいろな問題があったのであります。しかしながらこれは数年間検討の末、それだけの限られた、しかも一定の基準に基づいて、しかも限られた目的のものについてだけは一つこれをやろう、こういうことになってやっておるわけでございます。

発言情報

speech_id: 103704410X00219601215_052

発言者: 葛西嘉資

speaker_id: 25628

日付: 1960-12-15

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会