葛西嘉資の発言 (社会労働委員会)

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○葛西参考人 賃金の点についてのお話がございましたが、これは実は国の方の賃金の制度と、本社の賃金の制度というのは非常に比較がしにくいわけです。本社の場合にはいろいろな手当とかなんとかいうものが、そのときそのときの必要によって出ておるわけでございます。従ってどの辺からとってどの辺と比較すれば公務員とどうだという正確なものはなかなかむずかしゅうございます。大体これくらいなところでという近いところの比較をいたしますと、今度の人事院勧告による給与ベース・アップ前のことになりますと、これは概してございまして、全国平均で——うちの場合は非常に無意味な数字であるかもしれませんが、それを比べますと、大体医師、薬剤師等については大した違いがない。むしろ少しいい数字が出ております。ただしかし看護婦についてはやや劣っておる。事務職員等につきますと、地方から通う人であるとか、あるいは恩給をもらって入っておる人があるとかいうことだろうと思いますが、国家公務員よりは少し低いという数字が——ごく最近こういう事態に対処して作りましたものによると、国立の病院と比べてそういう数字が出ております。しかしそれは全国的な話でございます。先ほど申し上げましたように昭和三十三年秋の八・五%の医療費値上げの後におきましては、たとえば近畿のある大きな病院のごときは、ほとんどの職種が国家公務員のベース・アップ前の給与よりは上だという数字が出ておる病院もございます。ところがまた経済の非常に劣悪な病院になりますと、非常に低いものがあります。大体そういうふうなことでございます。
 昇給の問題についても先ほどお話がありましたが、本社の給与体系というのは実は終戦直後に作りましたそれを、手直し程度の修正を数次施しまして今日に至っております。従いまして非常に不備な点が多い。ことに昇給年限というものが、何カ月たったら幾ら上がるというのがあるのですが、そういうものは今度の国家公務員のあれと比べますと、非常におかしな格好になって、だんだん悪くなる情勢が見られます。従いまして私どもは、今度もし医療費の値上げというものを国の方でやっていただくということになりますれば、その機会にそういう不合理をベース・アップと一緒になんとか是正をしたい、こういうふうに今考えております。賃金は今申した通り、昇給等についてはお述べのように非常に悪い部分があることは事実であります。今度の昇給というものを、今すぐ変えたらいいじゃないかといっても、今かすかすに経営している病院にそういうものだけ上げてしまいますと、なかなか急に金とのバランスが合わぬようになります。従って医療費の根っこの上がったときにそういうものをやりたいというわけで、医療費の値上げの機会にそういいうふうなものを改正したい、言葉をかえて申しますれば、古い給与体系を改正したい、こういうふうに考えております。

発言情報

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発言者: 葛西嘉資

speaker_id: 25628

日付: 1960-12-15

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会