栗山良夫の発言 (商工委員会)

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○栗山良夫君 私は、企画庁の長官に一点だけお尋ねをいたしておきたいと思います。それは、先ほどの長官のごあいさつの中にありました点についてお尋ねをするわけですが、本来ならば、所得倍増の長期経済計画について、やや詳しくお尋ねをいたしたいという点がたくさんありますけれども、そういう点は、通常国会に譲って私はいいと思いますので、一点だけお尋ねをしておきたいと思います。
 それはどういうことかと申しますと、きょう御説明をいただいた中で、重要な企画庁の問題点として、三点を、おあげになりました。物価の安定を維持するということ、それから産業の二重構造を改めていくということ、第三点が貿易の振興、こういうことで、いずれも非常に重要なことでありますから、私はそのこと自体には何も言うことはない。ただ一番重点を置かれた、第一に指摘をせられた物価の安定ということを、どういう工合に解釈されているのか、その物価の安定というものの解釈を一ぺん伺いたいと思うのです。
 物価の安定ということは、要すれば通俗的に、社会通念上言えば、物価が値上がりをしないようにするということであろうと思います。物価の値下がりをするようにするということは非常に望ましいことですけれども、これは日本の経済の発達史を見ても、常にインフレーションを緩慢ながらたどってきているわけで、物価の値下がりということはまあない。そうすると、物価の安定ということは、物価の値上げをなるべく抑制していく、こういうことだろうと思うのですがね。しかしそういうことだけでも、非常に私は疑問があるのでお尋ねをするわけです。特に自由経済を建前としておられる現内閣としては、口で物価の安定ということをいいますけれども、なかなか国民にはわかりにくい点がありますので、どういう意味におとりになっているか、その点を伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 103714461X00319601219_060

発言者: 栗山良夫

speaker_id: 24197

日付: 1960-12-19

院: 参議院

会議名: 商工委員会