小金義照の発言 (逓信委員会)
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○国務大臣(小金義照君) 私、小金義照でございます。このたび郵政大臣を拝命いたしましたが、郵政省の仕事につきましては全くのしろうとと申し上げるよりほかございません。目下関係幹部の諸君から、事業内容について説明を聞く、そのほかいろいろなことでせっかく勉強中でございます。幸いここにおられます皆様方は、すべて郵政事業に関連いたしましては精通されたエキスパートあるいはベテランと申しますか、そういう方々ばかりでございますので、皆様方の御指導、御鞭撻によりまして、この重責を大過なく果たして参りたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
この機会をかりまして、郵政事業の現況等につきまして簡単に御説明申し上げたいと存じます。
先般の全逓の年末闘争により、一、二の郵政局管内におきまして、若干の郵便物の滞留が発生しておりましたが、さる十日交渉が円満に妥結いたしましたので、近いうちにこれらの滞貨は一掃されるものと存じます。国民各位にいろいろと御心配をかけ御迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。なお、右のような次第でございますので、年賀郵便を初めとする年末年首の郵便業務も円滑に運行できるものと考えております。闘争妥結のためになされた皆様方の御配慮に対しましては、ここに厚くお托申し上げたいと存じます。
次に、郵便料金調整の問題でございますが、郵便料金は昭和二十六年以降改定されることなく今日に至っておりますので、その間の人件費、物件費の増高、その他、原価的に採算のとれない第三種以降の郵便物の激増等のために、事業財政は逼迫を告げ、明年度以降は相当程度の赤字を予想されております。従いまして、この際、事業収支の均衡を得るため郵便料金の調整を行なう必要があると考えまして、先般、郵政審議会に対して諮問いたしておきましたが、近くその答申が行なわれることとなっております。その答申を受けまして、次の通常国会に料金改定の法案を提出する予定でございますので、何とぞよろしく御審議下さいますようお願い申し上げます。
なお、郵便為替及び郵便振替貯金の料金につきましても、これは郵便の場合に比較しますと、問題はずっと小さくなるのでございますが、ほぼ同様の理由によりまして改定を考え、同じく郵政審議会に諮問し、次の国会に法案提出のつもりでございます。
次に、明年度予算についてでございますが、現在概算要求中の郵政事業特別会計の歳出総額は二千百三十九億円でありまして、前年度に比べまして一三パーセンドの増となっております。この概算予算は、先般来しばしば問題となりました増員と非常勤職員の定員化等の人的施設の増強を初めとして、郵便集配施設の増強、窓口機関の増置、局舎の改善、国民貯蓄の増強等に重点を置いて編成し、目下大蔵省と折衝いたしております。なお、一般会計におきましても、有線放送電話の普及整備に対する助成金を初めとして、種々の施策のための経費が要求せられております。この予算の確保は、先に述べました料金調整と相待って事業の正常化の正死命を制するものでありますので、よろしく御支援を賜わりますようお願い申し上げます。
最後に、本国会に提案中の案件で当省に関係のありますものにつきまして御説明申し上げます。
まず、補正予算の件でございますが、人事院勧告に基づく一般職員の給与改定及び郵政事業職員の給与に関する仲裁裁定実施による経費等の不足額を補うため、郵政事業特別会計においては四十二億円、郵便貯金特別会計においては二十四億円、簡易生命保険及び郵便年金特別会計では九億円、一般会計では八千万円をそれぞれ提出いたしております。
次に、定員法の改正につきましては、郵便取り扱い業務量の増加、電気通信施設の拡充、特定郵便局の増置等に伴う要員、計四千五百六十四人の増員を行なうよう改正案を出してございます。
以上簡単でございますが、目下の重要事項を御説明申し上げて、就任のごあいさつを終わります。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)