山田節男の発言 (決算委員会)

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○山田節男君 これは私どもの今見ているのは、参議院の決算委員会の専門員室から出したもので、建設省に関する限りの資料として出してもらったものですが、それを見ると三十三年度と前年度と比べて——二十二年度が一三・八%、三十三年度が九・五%、三十一年度が一六・一%——こういうものです。ですから、全体に対する数が多い少いという問題よりも、また会計検査院が言われるように、重点主義でいかざるを得ない。これはわかりますけれども、しかし、建設省と農林省というものが、とにかく国会としては、最も金額も大きいし、また、えてそういうことの起りやすい部局を持っているから、参議院の決算委員会としては、特にこの点に意を用いているはずです。
 それからみると、今の、当時の水害云々と言われますけれども、あまり過去五カ年間を見て、現場の検査が減っているじゃないか。しかもあげられてきている会計検査院の報告を見ると、非常に会計が、建設省の方で特に悪かったために非常な努力をして、今日までこうなったということも、努力は認めますが、ほんとうに氷山の一角しか出てないのじゃないかという、そういう気がします。不安といってはおかしいが、そういう考えも出てくるわけですね。
 ですから、三十四年度の決算報告は見ないけれども、少なくとも金は幾らでも出すから、国損を少なくするという意味ならば、会計検査院の人員と予算を増していくということは、決して不経済でないということを、参議院のわれわれ決算委員会も、国家から見てペイするのだ、国家のために、会計検査院を拡張していいのだが、しかし人員の養成に非常に時間がかかる。それから、ことに今第三局長の言われるように、技術面の者は、なかなか養成しにくい。しかし、これは、漸次伸ばしていいのです。ですから、昔の会計検査院とは違って今日は、天皇に責任があるわけでないのです。国会に対して会計検査院というものが、唯一の密接な関係があり、政府に対してでなく、国会に対するあなたたちは義務を持っている。そういうことになれば、遠慮なく、これはあなたに言うのは無理だが、事務総長なり、会計検査院長に言うべきことであるが、本委員会の趣旨として、伝統的に会計検査院については、この点は好意を持ってやっているのです。今日まで遅々として進まぬ。氷山の一角的な会計検査院の検査が、ことに三十三年度から現われているということは、非常にわれわれとしては不安を持たざるを得ない。
 これは質問にならぬようですけれども、このことは一つ、会計検査院長なり、あるいは会計検査院なり、よほど注意をしていただきたい。そういう態度を今日までとってきた会計検査院の検査に対するそういう体制整備を、どのくらいまでやっているかということを、あらためてこの問題に関係し、あるいは関係しないでも、本委員会に報告する義務がある。意見は申しませんが、首脳部に伝えてもらって、一度機会を見て、本委員会に報告してもらいたい。
 こういうような、きわめて検査の現場数が減ったということは、本委員会として不満です。悪いことがないということじゃないのです。ただ一割以下の現場を見ているだけで、あとは類推するというようなことは、会計検査院の事、検査に関する限り、私は本委員会においては許すべきでないと思う。この点は委員長から、他日の機会において、会計検査院に経過を一つ、本委員会に報告していただくようにお取り計らい願いたいと思う。

発言情報

speech_id: 103814103X00219610206_084

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1961-02-06

院: 参議院

会議名: 決算委員会