田中一の発言 (建設委員会)

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○田中一君 私は、住宅公団に入居している方々申し込んでいる方々、五百に対して一万いくら申し込まれたというけれども、これはこういう面が相当あると思う。仮入居希望者です。とにかくどうにもならぬから、あそこが一番数が多いのだから、あそこに申し込んでおけ、そうして適当な住宅があれば移るんだという考え方の入居者、志望者が相当あると思うのですよ。これを実態について調べてほしいと思うのです。それからこれを立証するための移動の状態——どういう移動の状態を示しておったか、過去において。それからだんだん、今の法律改正によって市街地におけるものも多少の伸びを示しているから、これは大体定着すると思うのですが、あと定着しない仮の居住者であり、仮の居住申し込み者であるというものが相当あると思うのです。これらの問題も究極、あなた方に私の満足する答弁を求めたいというのは、あんまり遠くへ団地を作るなということなんです。まだまだ、これから審議しようという公共施設の整備に関連する市街地の改造に関する法律案等もございます。これなんかも長い間社会党も主張しておる問題がここに織り込まれてきているのですが・まだまだあるのだということですね。いたずらに遠くに伸ばすなということです。もししいて伸ばすならば、そこに新しい産業の配分という問題、いわゆるニュー・タウンのほんとうの姿の生産地が生まれてきて、初めてそこに意義があるのでありますけれども……。だから、あなた方は五百に対して一万幾ら来たから、そのくらい公団の住宅は愛されているのだというような間違いはおかさないで下さい。間違いという言葉が悪ければ、それを立証して下さい、今の申し込みの資料で。それから今度は現在の移動の問題、どこへ移っているかという移動の問題等も調べなければいかぬと思うのです。もうぼつぼつそういうことが、基礎的なあすに対するところの住宅政策のための調査をする段階です。もう遠くへ持っていくなということです、私が強調したいのは。それが今度の法律改正によって多少とも前進するとなれば、これはいいのです。もっと進めろ、もっと進めろ、こういう気持があるのです。それでこれはさっき渡邊副総裁は市街地に持った方が家賃が高いのだと、これはどういうところから来ているか。今ここでやったらほかの人が迷惑するから聞かぬけれども、私は、渡邊さん、そういうような、そうじゃなかろうかという期待だと思うのですよ。そんなものじゃないのです。都市に求めると高いのだ、遠心的、遠くへ遠くへ行った方が安いのだという考え方はないと思うのです。だから、それで家賃が大体相見合うのだなんという考え方は、これはもうもしそういうことが実際に立証されるならば立証してほしいのです、私はそう見ていないのです。都心でも安くできるということです。方法の問題です。これが一つです。これは私の満足な答弁をしてくれればいいのですが、してくれなかったら、それでけっこうです。
 それから設計上の問題なんですがね。今のような形のものをやったのではちっとも前進がないと思うのです。住宅公団にも相当な建築技術者がある。また若い相当、あらゆる点について疑問を持ちながら、もっと前進しようというような、社会主義的な感覚を持った、今までの通念からいえば革命的な思想を持つところの建築家もおると思うのです。これらの人がそれだけの自分の持っているところの最善と信ずる道を進めないというのは、どこに故障があるか。これなんかも私は相当考えなければならぬと思うのですよ。たとえば倉庫を持つ。倉庫に対しては田上委員も、どうこう言っておりましたが、倉庫なんというものは、自然とれるような構造もあるのです。倉庫は自然にできる。倉庫を作るのじゃないのです。これはいつでもあき地になれるというものがある、空間になれるというものがあるのです、設計上の問題で。かつて五、六年前に一つの私案を出して——住宅局長も私の出した私案を見たと思うのですが、これは設計上のいろいろな工夫がちっとも前進していないということです。これも相当考えなければならぬと思うのです。だからこれらの点は、渡邊さんに説明すると、そうじゃない、やっておるのだ、研究しておるという程度でお茶をにごされるに違いないから答弁は要りません。要りませんけれども、今のような段階ではいけません。ほんとうに六年たっておるのだから、ほんとうの意味の国民のための住宅という感覚を持って根本的に考え直す時期がきたのです。改善されるべき時期がきておると思うのです。従って第一に、施行規則にあるところの住宅公団は団地に家を作るのが目的なんだということは、当然私は即刻解消すべきであると思う。そうして住宅局長に伺っておきますが、全面的に国民の求める住宅の建設のために、今までの法律は、もう法律でいいのだけれども、あとは施行細則なり施行規則なりを十分に再検討するということを一つ約束してほしいと思いますが、どうですか。

発言情報

speech_id: 103814149X00919610228_026

発言者: 田中一

speaker_id: 27021

日付: 1961-02-28

院: 参議院

会議名: 建設委員会