中村梅吉の発言 (建設委員会)

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○国務大臣(中村梅吉君) 実は御指摘をいただきました点につきまして、私どももいろいろ協議をいたしたのでございます。この山は御承知の通りさきに農林省の所管ということにきまりまして、農林省の指定の砂防地域になっておったわけでございます。そして農林省がその後、寺尾沢、中の沢等に砂防工事を施しまして、まあ砂防工事としては相当に施設を整えまして、県にこの砂防を引き継いだわけでありますが、その後こういったような事態が起こって参りまして、最近までは県を中心に県に対策本部ができまして、応急処置を講じてきたわけでございます。そこで御指摘のように鉄道、道路との関係もございますし、農林省所管の砂防地域に指定された歴史は、保安林等の関係がありましてそういうことになったようでございますが、現状から見ますと、建設省がこれは責任をもってやらなければならない場所のように私ども感じまして、いろいろ心配をいたしたわけでございます。そこで関係閣僚が集まりまして対処策を協議いたしました際にも、ただいまお話の点が話題に出ましてわれわれもその意見等も述べたのでございますが、現状はこの山は応急処置及び恒久対策を講ずると同時に、山全体がほとんど果樹園になっておりまして柑橘類の畑であります。そこでこの復旧にあわせて周辺に及ぼす影響及び山の果樹園の被害等、こういうことの処理も並行してやる必要がございますので、応急処置と恒久対策ともう一つ加わるのがこの被害の復旧及び補償、こういうようなことが伴うわけでございます。さような関係で農林省が所管しておった山でございますから、農林省が一つ中心になってやるのがよかろうという結論に相なりまして、そして農林省が常時恒久の責任者を現地に駐在さして、そして各省と連絡をとって応急処置及び恒久対策を講ずるという結論に相なったわけでございます。そこで今度の現地をとくと視察をすると同時に、対策の資料になるべきものを検討いたしますについて、だれか国務大臣が責任者として関係官を連れていって研究をする必要があろうということから、いろいろの都合で池田国務大臣がよかろうということにまとまりまして、池田国務大臣をわずらわすことに相なったのであります。なお御指摘のようなことで私どもも非常な責任を感じておりましたので、地すべり研究の谷口博士——谷口技官に、この問題が起きて以来もう初めから現地に行ってもらいまして、実情及びその対策をいろいろ研究をしてもらっておったわけでございます。現在も多分谷口博士は現地に行っておると思いますが、これは地すべりの問題を研究してきた相当の谷口博士のような権威者に、地下水の関係あるいは今後恒久対策としてどういう措置を講ずれば絶対安全になるか、というような基本をしっかりつかんでもらう必要がありますので、谷口技官に努力をしてもらっておるわけでございます。
 なお、内容といたしましては実はこのような応急処置を講じ、さらに将来安心のいけるだけの恒久対策を講ずるについては、相当建設省の力というものが加わらなければできないのじゃないか。そこでそういったような基本的な調査及び池田国務大臣の責任において現地調査をいたしました結果、建設省が担当すべき部分、そうすることが結果の上によろしいという部分につきましては、建設省はたとえ農林省の所管の山でございましても、全面的に技術及び力の上で協力をするからいかようにでも申し入れてもらいたい。またこちらの気のついたところは、こちらからも申し入れをするというようにして、相協力して政府一体になって一つこの点の措置を講じようというようなお話合いをいたしておりますような次第でございます。従いまして建設省といたしましても責任の一半をにないまして、必要な措置を講じて参りたいと、かように考えております。

発言情報

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発言者: 中村梅吉

speaker_id: 24182

日付: 1961-03-28

院: 参議院

会議名: 建設委員会