中村梅吉の発言 (建設委員会)
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○国務大臣(中村梅吉君) お話の通り計画がしばしば変更をされておるわけでございますが、この計画変更の原因にはいろいろな要素があると思うのであります。まあ私ども考えるとこにろよりますと、大体計画を立てますときには経済の成長率等も手がたく押さえて、これだけは絶対に大丈夫だろうという線を押さえて、そういう経済成長率の上に立って計画が立てられる。ところが実際は、過去における日本の現状は、経済成長率が予想したよりもはるかに上回って成長をしてきている、こういう点が一つあろうと思います。同時に道路財源として、ガソリン税の収入が特別財源として法律制度化されておりますので、ガソリン税の伸びがやはり予定よりも多く伸びて財源がふえてきておる。それからガソリン税の財源がふえるということは、かたがた自動車の交通量等が予想を上回って激増をいたしまして、道路需要というものもそこに高まってくる、こういうようなことが主たる関連であると思うのであります。同時に日本の道路を見ますと、過去におきましては食べること、着ること、寝ること、こういうことに戦後の重点が置かれて参りましたので、どうも実情よりも道路投資等はおくれてきておる、このおくれをどこでか取り戻さなければならない。幸い経済成長率も相当に高まりまして財源もできつつあるという段階で、それに見合ったおくれの取り戻し、及び先行状態を築いていこうということが必要になって参りまして、かようないろいろな要素から前の五ヵ年計画で見ましても、三十三年からでまだ三カ年を経過しただけでございますが、ここに道路整備投資の改定をしなければならない、またする必要のある段階、またしようとすればできる段階というものが参りましたので、この改定をすることに相なったような次第でございます。
将来の点につきましては、御承知の通り所得倍増計画を審議されました経済審議会が、いろいろな角度からあらゆる資料に基づいて日本の経済成長の度合いというものを算出をされ、またそれに見合った道路投資としては十カ年間に四兆九千億程度が妥当である、こういう結論等も出ましたのでこの十カ年四兆九千億というのに見合って、前期五ヵ年ではどのくらいの規模のものをやるべきがいいかというようなことを、経済成長率ともにらみ合いまして生み出されたのが、今度の二兆一千億五カ年計画でございます。かようなわけで、本来からいえば、長期計画通り実行されるのが本来の姿でなければならないと思いますが、日本の経済成長の度合いその他を手がたく押さえたので予想よりもはるかに上回ったということが、年度途中で改定の必要を生じた根本原因であろうと私かように考えておる次第でございます。