大来佐武郎の発言 (社会労働委員会)
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○政府委員(大来佐武郎君) ただいまの御質問の点でございますが、一つは国民所得倍増計画を作成いたします過程で経済審議会の中にいろいろ委員会を置きまして、特にこの問題、ただいま藤田先生のお読みになりました部分は、賃金小委員会で議論のありました結果の要点が出ているわけでありますが、実は倍増計画全体としておおむね十年間に日本の経済規模を倍にするのだということを言っておりまして、その場合に長期的な政策のあり方、方向を示しておるという組み立てになっておりますので、この実施の細目はそれぞれの仕事の担当のところでお考え願うという建前でございますので、先ほど来、労働大臣、堀局長からお話ありましたように、具体的な細目については、労働省が特に中心になってお考えになることだと思いますが、ただ、倍増計画の委員会での考え方といたしましては、今のようなことが強調されて参りまして、ことに一つは必要という面と一つは可能性、両方の面があるわけでございますが、これまでいろいろ御答弁もありましたように、日本の労働力需給状態とそれから労働力の供給、将来の人口推移の状態から照らし合わせて基本的には労働力の過剰からだんだん不足状態へ向かっていく、その過剰から不足へ向かっていく状態が、今まで過剰なために行なわれていたようないろいろな雇用慣習とか労働条件というものをだんだん解消していく一つの強力な基礎を提供するのではないか。もちろんただ経済成長が行なわれればおのずからただいまお読み上げになったようなことが自然に進行していくということではございませんで、いろいろ政府側の施策も必要であると存じますが、ただこういうことがやりやすくなると申しますか、そういうことが必然的に要求されるような状態にだんだん変わっていくかと思うのでございます。ごく概略でございますけれども、一応考え方としてはその程度でございます。