大来佐武郎の発言 (社会労働委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府委員(大来佐武郎君) ただいまの御質問になりますと、実は大臣にお答え願わないとまずいのかと思うのでありますが、私ども従来から長期計画の立案の事務方を担当して参りまして、大体こういう日本経済の基調が自由経済といいますか、私企業の活動を中心にして行なわれておりますので、そういうところの経済計画というものがどういう役割を持つかという根本問題がございます。
それから企画庁の仕事の立場と関係各省のそれぞれの担当を持たれた各省の仕事の分解ということもございます。現実の場面ではいろいろとそういう問題が出て参るわけでありますが、総合計画の立場から申しますれば、一つには経済の計画の中にかなり予測的な要素が入っておりますので、いわゆる経済計画体制の国の計画とは違いまして、さらに見通し的要素がある、そういう意味から申しますと、ある意味では計画が同時に政策といいますか、将来経済政策を考える上の方向の手がかりを提供するというような立場になって参ると思うのでございます。その場合にこの総合的な経済のバランスがはじいてございますので、関係各省なり、あるいは民間でそれぞれの担当の仕事を考えます場合に、全体としての政府の考え方なり日本経済の推移の方向はこういうことであり、また、こういうことが大体主要な、長期的な問題点であるということをそれぞれの立場からお考え願って、それに沿った活動がおのずから行なわれる。こういう役割が長期計画の働きであろうと考えておるのでございます。この計画の中に書いてありますことを、それぞれ詳細な点にまで企画庁が現実の過程で各省に対して要請をするということは、場合によりますと、いろいろ行政上の重複混乱を招くこともございます。私どもの考えといたしましては、これも実はこの総合部会というのが最近設立されたわけでございますが、もう少し長い目で、一応昨年の暮れにできました計画でございますから、しばらく推移を見まして、一年なり二年なりたちまして、現実の動きなり各省の政策の動きというものがこの計画で考えられたところと大体合っているかどうか、あるいはあの計画で考え足らなかったところがなかったかどうかという点をレビューいたしまして、そのレビューに基づいて、また関係各省に必要の場合にはこういうことを長期的な見地からお考え願ってもいいのじゃないかというような報告なり勧告を出すということも考え得ると思うのでございますが、さしあたりはこの計画を作る過程におきまして、関係各省全部この小委員会なり部会の審議に参加してやって参りましたので、現在は大体においてこのラインに沿って各省がこの政策を進めておられるというように私ども了解しておるわけでございます。