藤田藤太郎の発言 (社会労働委員会)
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○藤田藤太郎君 あなたのおっしゃったことを聞いておっても、私はよく労働省が今やろうとしておられることと、あなたがこの本をお書きになって、これは政府の公式な解説書であるのか、大来さん個人の解説書であるのかということを問わざるを得ぬようなことになってくるのでございます。だから先ほど冒頭にお尋ねしたように、雇用促進事業団法案というものを詳しく御存じであったかということもお聞きしたわけです。だから結局は、経済企画庁がこういう一つの絵をかいた。しかし、今お話を聞いてみると、各省の行政庁の代表が出て、これをお作りになったということをお聞きしてみると、そうでなしに、大来個人でなしに、やはり経済企画庁の倍増計画の骨筋というものがここに入ってこの解説書になったように思うわけです。そうなってくると、なおさら私たちはわからなくなってくるわけでございます。たとえばそのページのうしろの方にも失業者の生活の安定をはかるために云々というようなことが書いてございます。その前の方に来ますと、就労の計画も書いております、雇用の計画も書いております、その前のぺ−ジに。だからそういうものが、私は何といっても各省の総合によって立てられたのだから、そういうものをどうしてこの行政上生かしていくかというのがこの雇用促進事業団でなくてはならぬと、私はそう思う。これはだれが聞いても間違いのないところだと私は思う。労働省がたまたま業務の担当をされたけれども、この政府の経済計画の中の雇用の問題をどうするか、総合的な雇用の問題をどうするかというところに雇用促進事業団法案というのが出てきた。これは当然のことだと私は思う。しかし、今あなたのおっしゃったことと、労働省の今出してこられました事業団の大目的は完全雇用達成にあるんだ、こういうことを大臣はおっしゃいましたから、私は幾らかこの法案の目的の方から理解をしておりますけれども、そういう筋が、せっかくここにこういう工合にして書いておられるけれども入っていない。ことしの具体的にどうやるのかというと、今具体的な訓練の問題、それから流動性のバランスの問題、それから流動労働者の住宅の問題、それから工場の誘致の問題、最賃制の問題という工合にあげられました。具体的な問題として起きてきた事項について、起きてきている現象の問題の処理をどうするかというような行政を労働省はおやりになっている。根本的に完全雇用の大目的達成というところに労働省の行政は一歩も踏み出していないというところに、この倍増計画との関係がどうなるかということをお尋ねせざるを得ないのです。せっかく倍増計画でこうお出しになるなら、これがあらゆる各省の行政の面に具体的施策として現われてこなければ私は意味がないんじゃないか、こう思う。だから、そこらあたりのいきさつを、私はいずれ迫水さんに来てもらって具体的な問題についてお聞きしますが、あなたが計画の中心になられた方だから私は今まで聞いておった。しかし、いいです。それぐらいのことで、私はよくわかりませんが。
そこで、私は大臣にお尋ねをしたい。だからこういう工合にして政府のおやりになる倍増計画、それからたとえば三年間の計画というものを見ましても、あの一番の大目標は完全雇用達成ということになっておるわけですけれども、今の倍増計画を見ておると、どうもそこらの筋になる問題が少し欠けておるような気がするわけです。大臣は、この計画できめられた倍増計画のこの施策との関係をどう今後処理していこうとされるのか、そこらの見解を聞きたい。