山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 三十五年度のこの予算の審議の場合も、今の小野専務理事は、言葉巧みに答弁されておるわけです。けれども、三十六年度また同じようなことを言われる。これは私は、決してNHKが怠慢であるとか何とか申し上げておるのではない、勇気がないからですね。日本人の悪い癖ですね、悪い癖で背中に火がつかないと、アクションが起こらないのです。これは日本人の唯一の欠点です。NHKもこれだけの、四百五十何億の予算に関して、この基礎をどうするかということは、これは少なくとも会長、副会長、専務理事の最高責任者が、夢寝の間も忘れることのできない問題ですよ。
ですから、昨年専務理事が、こういうことを言われて、また今日同じようなことを言われる、来年こそやりますと言われて、私が、いかに人がいいからといって、仏の顔も三度といわれますけれども、もう来年やるときには、五カ年計画の第五年度完了時期に入るのですよ、これは私は困るのですね。それでなぜ有能な専務理事も三名も置くことにしたのか。三人が寄って、まるで船が山の上に上るのじゃなくて、船が沈むのじゃないですか。
だからこういう点は、私はあなたたちの気持はわかるけれども、やはり日本人の悪い性格の点を、こういう面に非常に雄弁に出していると思うのです。私は、はなはだくどいようですけれども、私は決して干渉がましいことを言うのじゃないのです。ほんとうに私は国民の公共放送を守りたいがゆえに言うことであって、もう問題点は、はっきりしているのです。なぜあなたはこの川を渡らないかということです。それには今、阿部会長が言われるように、いろいろ要素があります。これもある程度、われわれもわかります。しかしいつかこれを振り切ってやらなくちゃ、ルビコンの川を渡らなければだめですよ。これが毎年、私どもは実にじれったく思うけれども、これをりっぱな最高首脳部がありながら、依然としてお座なり主義とは申しませんけれども、とにかく金が入っている間は、どうにかつじつまが合うのだというような、こういうような経営をするということは、私は阿部会長に責任があると思うのですが、あなたは最高議決機関の責任者として、かつて御在任になった方ですから、過去において、その責任者として、ずっと数年間参与されているわけですから、御理解だと思うのですが、ですからほかの方が会長になったよりも、あなたが会長になって、会長御就任中に、これは根本的に解決しなければならぬ第一の責務だと私は思うのですね。
ですから先ほど、くどいようですけれども、あなたの所信をさらに求めたようなわけです。ですから委員長、どうぞ、これは私は委員会の方のことは申しませんけれども、私個人としましても郵政大臣が今言われたように、郵政省が、そういう委員会を作るとか調査委員会を作るとかいうことより前に、NHKとして、やはり根本的な一つの案をお作りになって、そうしてこれを政府に示すというようなことをされるのがいいのじゃないかと思うのです。
もし、かりに、これはどうしてもおなたたちがやらぬということになれば、これは議員立法をもってでも、何とかNHKを救済しなくちゃならぬという気分が衆参両院ともございます。これは、衆議院で放送法の小委員会を設けたあの諸君の一、二の方は、やはり私と同感の方があるわけですね。できれば、こういう問題を議員立法でやるというようなことをしたくないのです。やはりNHKから郵政省と協力されまして、あなたの方から、これを政府案としてお示しになることが、これは私は順序だと思うのですね。ですから、それほど会長の御熱意があれば、これは希望になりますけれども、先ほどの新谷君の御質問にも答弁ありましたように、これは今度こそ、一つこれを予算が通ったら、即日でもいいのだ、これを具体的にどうするかということに対する、これは委員会でもよろしゅうございますし、会長の諮問機関でもよかろうし、あるいは経営委員会としての何かの一つの機関をお設けになるのも私は道じゃないか、それはあなたの方におまかせしますが、これはNHKの方で、一つ三十六年度の予算が発足と同時に、このことは、具体的に一つ着手していただきたい。