山田節男の発言 (逓信委員会)
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○山田節男君 これは大橋総裁は、経営委員長として電電公社の創立以来、電電公社の最高方針については、議決機関の責任者としての要職におられたわけです。従って、二十八年の電電公社が第一次五カ年計画——これは国会は二回も電話の早急な増設をやれという決議を出している手前から、公社としては発足と同時に電話の拡充計画をやるということは、これは絶対的な使命でありますけれども、幸か不幸か、国際的に共通の現象である電信収入、電報の収入減というものは、これは国際的な現象であります。従って電電公社として、電信と電話の独占企業体として、この二つの大きな国民に対する電気通信役務の提供という奉仕的な使命から考えまして、電話の拡充計画、これはもとより根本的な改革をやる、国民の要望にこたえるということが、これは当然でありますけれども、アメリカのように電話事業と電信事業と別個な企業体になっていないところにおきましては、これはもう電電公社としたらば、電話と同時に電信に対する合理化、これに対するサービスの利便を促進するというようなことは、これは当然の義務でなくちゃならない。従って、第一次の五カ年計画、なるほど電信に関するいろいろなプランも立っておられまして、自来今日まですでに八カ年経過しておるわけであります。そのずっと経過を見ますというと、電報に関する限り、これはいろいろ電報の中継等の機械化、ある程度の合理化が行なわれていることは、事実は認めますけれども、しかしこれは当然いろいろ要員の問題もありましょう。あるいは電話と電信業務との交錯した部面もありましょう。そういう点から見まして、とにかく電信業務は、これはやはり電話の利益を受け入れられないもの、あるいは緊急を用するもの、電信としてのサービスは、これは特殊の使命を持っておるのであります。過去八年間の電報業務の収支の面から見ましても、電話に比べて非常に発達が遅々としたテンポであるように私は思わざるを得ないのです。そこで今回幸いに電話の料金体系を近代化しなくちゃならない、これは私は了承するわけです。同時に、この電信業務というものに対して、どうも私は電電公社としての誠意が足りないと言っては語弊があるかもしれませんけれども、なおざりにしたということも、これは語弊があるかもしれませんけれども、もう少し私は電電公社として電信業務に対する創意工夫をこらされていかなければならぬのじゃないかと思うのです。こういう点は、今郵政大臣がおっしゃったように、NHKにおけるラジオとテレビジョン経済、かつてはこれを分離さしたのであります、ラジオの経済とテレビの経済を分離さした。ところが、これもやはり五カ年計画という名をかりまして、一昨年から、ラジオとテレビの料金を一本化して、彼此相融通というこれは立場をとっておる。これでいいか悪いかということは、これは今日のようにラジオが減退しテレビが伸びておるという実情から見ますれば、今度はラジオの受信者がテレビの犠牲になるのじゃなくて、テレビの聴視者がラジオの犠牲者になるのだ、こういうような現状になってきているわけです。そういたしますと、私はこの電電公社の電信電話、両業務の独占企業体という点から考えますと、どうも今回の合理化、料金体系を合理化すること、なお各般の合理化運動としまして、電信業務というものを、それでは第二次五カ年計画のあと残りました今後二カ年間におきまして、この異常な電話の拡張計画に対して、どの程度の電信に対する業務の開発といいますか、発展と申しますか、そういうプランをお持ちになっているのか。これは抽象的でよろしゅうございますから、一つお知らせ願いたいと思います。
それからなお、郵政大臣にお伺いしますが、この電信電話料金調査会におきます答申は、具体的に電信料を十円方上げて、従来十字であったものを十五字にして、最低限度を十五字にして七十円、これは数年前アメリカのウエスタン・ユニオンにおきましても同じようなやり方、最低の文字数を伸ばしまして、料金をそれより実質上上げておるということでありますが、そういうやり方を依然としてやっておるわけですね。で、これを、今大臣の御答弁でありますが、いわゆる池田内閣における所得倍増計画に伴う物価の上昇、しかも諸般の公共料金の引き上げ、これにいわゆる唱和するような誤解を受けてはいかぬという建前から、特に電信料金の問題について差し控えられているのかどうか。そのことは先ほど申し上げましたように、あくまで電気通信の役務の対象というものは公正妥当でなければいかぬ。今日の諸般の物価から見ますれば、かりにこの答申案にありますように、十円の値上げによって五字をふやして、十五字を最定限度にする、これは必ずしも妥当でないとは言えないと思うのです。その間に政治的配慮をお持ちになってこういう片手落ちな料金体系の合理化をあえて今回お出しになったのか、これを一つ大臣の考えをお伺いしたい。