大橋八郎の発言 (逓信委員会)

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○説明員(大橋八郎君) ただいまのお尋ねには二つの点があると考えております。第一の点は、架設する場合の、新規加入者に対してある種の負担をさせるということについての考え方であります。これは御承知の通り、まあ、はなはだ望ましからぬことではありますけれども、電話の歴史からいいますと、ほとんど明治時代から今日まで、受益者負担というな観念でありましょうか、ある種の負担金を加入者からいただいておるということが、明治時代からのずっとしきたりであります。ある時代におきましては、ほとんど建設費の総額を実費を負担させられるというような、ずいぶん不合理といえば不合理な時代もあったのであります。今日、戦後の公社になりましてからは、その点は大部分緩和はされておりますけれども、やはり一部は負担金の形でいただく、そのほかになお加入者の債券引き受けという形で、債券を引き受けていただくということでやってきたのでありますが、先ほど御指摘のように、一昨年でありますか、従来の時限立法を改めて、今度の暫定措置法というものが——やはり時限立法、十三年間の時限立法ができたわけでありますが、このときは、従来よりも変わった点は、負担金という考え方を一つ根本的にこれは改むべきじゃないかという私ども思想に立ちまして、負担金は全部これをいただかないことにいたしたのであります。また、そのかわり、従来よりもよけいな、多額な加入者に公社債を引き受けていただくということにいたしたのでありますが、その場合も、従来の加入者債券の引き受けの場合は、多少はやはり負担金的思想が根底に横たわっておった関係でありましょうか、社債の条件というものが、一般の公募債の場合よりも悪かったのであります。利息の安いむしろ社債を引き受けていただいたということでありますが、私どもは、先般の暫定措置法におきましては、一般公募と同じ条件の社債を引き受けていただく、これによって加入者に社債を引き受けていただいて、建設費の一部を援助していただく、協力していたでくという思想で実はお願いをしたわけでございます。さようなことで、決して私どもはこれが望ましいこととは思いません。しかしながら、どうも今日の情勢、なかなか投融資といいましても、いろいろ方々からの要望も多いことであります。なかなか私どもの思うようにいただくわけには参りませんので、やむを得ずかような窮策を実はお願いした、かようなことでございます。今後は、架設がもう少し潤沢にできるようになりますと、これは将来はぜひこういうことは廃止することが適当だと、かように考えております。
 それから基本料金の方は、先ほど大臣のお説の通りでありまして、それ以上私つけ加えるべきことを持たないのであります。要するに同じ七円の一通話の料金でも、市内加入者の非常に多いところと少ないところは、そこの利便において相当差があるのでありますから、その辺に大都市の利便の多いところでは基本料金をいただきまして、地方の少数の人としか話さない、通話のできない加入者よりも幾らか全体としてはいただいておるというきらいがあるわけでございます。そういう意味において基本料金というものをいただいておると、かように了解しております。

発言情報

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発言者: 大橋八郎

speaker_id: 18798

日付: 1961-06-06

院: 参議院

会議名: 逓信委員会