山田節男の発言 (予算委員会)

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○山田節男君 ただいまの小坂外務大臣の御答弁にもありますように、要するに今日の国連というものが、各加盟国がおのおの従来の完全主権、すなわち国防というものもこれは今日の主権においてはなくてはならぬものだというような観念のもとに各国が存在しておるというところに、戦争の脅威が起きてくるので、そういう意味で、私は単なる戦争防止、戦争の撲滅というのみならず、やはり今後の国際開発その他の問題にいたしましても、結局私は、従来のように各国が古い意味の国家完全主権を主張するような今日の国連では、とうてい世界平和の確保というものはできない、人類の平和というもの、幸福というものは、もたらせない。交通通信の進歩しました今日におきましては、もうすでにいわゆる各民族の見地から立って、国家主義の政治というものは、これはすでに時代錯誤でございまして、やはり世界人類という立場から見た世界政治が実現されないというと、どうしても私は戦争の脅威というものが絶えないと思います。そういう意味におきまして、私は、政府のただいまの御意見にもありますように、国連憲章の改正、しかしながらこの改正は、要するにいわゆる国防に関して超国家的な、たとえば国防に関する主権に関しては、これは新しくできる国連あるいは世界政府に対してこれを移譲するということになって、しかもその問題は、国際警察隊にいたしましても、国際警察隊が各国から志願者を募集いたしまして、国連に忠誠を誓い、国連の装備したものによって、またその共助によって組織されておる国際警察というものが、たとえば二十万、世界のコンゴー、スエズその他危険な地域にこれが国際的な治安を保つためにおるというようにするためにも、これはやはり今までのいわゆる国家の主権の重要なるエレメントとして国防というものを持たしておる今日のいわゆる主権の観念では、とうていこの世界の平和というものは確保できない、私どもはかように考えるのであります。そういう意味から、これは小坂外務大臣も世界連邦運動には非常に御理解があり、またこの運動に御援助願っておるのでありますが、アメリカあるいは西ドイツあるいは英国のマクミラン首相にいたしましても、いわゆるどうしても世界政府、ワールド・オーソリティというようなものを、これを国連に……。ここまで持っていかないというと世界平和は確保できないということを申しておるのでありまして、私は国会の同僚のみならず、ことに行政の府にあられる総理、外務大臣に、この点に一つ十分意を用いていただいて、時代にミートするように世界各国に呼びかけるのみならず、大いに努力して、そういう趨勢をすみやかに実現するようにお願いを申し上げて、この問題については質問を打ち切りたいと思います。
 次に、貿易振興の問題でございまするが、この問題につきましては、すでに衆議院におきましていろいろな角度から質問をされておるのでありまするが、私は、ただその中で貿易振興の条件、これはいろいろな条件がございまするが、その整備について二、三御質問申し上げたいと思います。
 御承知のように日本は西ドイツあるいは英国と同じように、やはり貿易に依存する国である、いわゆる貿易立国ということの政策が最も私は重要であると思うのであります。しかしながら、この貿易を振興する、貿易によってわれわれは生存しなくちゃならぬというこの宿命の上に立って、しかも国際条件というものは非常に変わってくるものである。そういう点から、今日の日本が置かれておりまする国際情勢のもとにおきまして、きわめて計画的なまた何と申しますか、西ドイツが戦後実施いたしましたような、きわめて計画的なこの貿易産業政策と申しますか、いわゆる外国と競争しにくいドイツ独特の、しかも安くて非常に品質がいい、こういうものに重点を置いて戦後復興したドイツの貿易というものが、非常な繁栄を来たしたということは、先年こちらに参りましたエアハルト大臣の言うたところであり、また奇跡のドイツの繁栄というものが、そこに根本があったということは、これは周知の事実でございます。そこで、私はお伺いしたいのでございまするが、この日本の貿易振興は、いろいろ通産省あるいは経済企画庁あるいは大蔵省、運輸省——国際観光上から申しますれば運輸省もこれに参加しているわけでありますが、こういう点から、私は貿易国策というものに対しまして、一つの総合的な計画というものが必要であると思うのでありますが、これはまず主管大臣である通産大臣より、この問題についてどういう考えをお持ちになっておるのか、具体的にお示し願いたい。

発言情報

speech_id: 103815261X00919610307_016

発言者: 山田節男

speaker_id: 17379

日付: 1961-03-07

院: 参議院

会議名: 予算委員会