山田節男の発言 (予算委員会)
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○山田節男君 これに関連しましてプラント輸出の問題でありますが、私は現実の例をもって御質問申し上げますが、ブラジルのサンパウロにトヨタ自動車が進出することになっておりまして、ブラジル政府としても非常にこれを歓迎しておりまして、かなり特権的な待遇を与えるように聞いておったのであります。しかるところ、現実にトヨタ自動車が一体どういうものをあそこで作ったかと言いますと、全く初めの計画の十分の一にも足りないような、単なる組み立て工場程度のものしか作らない。それがためにブラジル政府は非常に失望し、かつ憤慨いたしまして、日本のそういったようなプラント輸出に対してはもう将来絶対に信用できないというので、今度はドイツのベンツ、それからフォルクス・ワーゲン、フランスのシムカ、これらの自動車工業が進出いたしまして、私、一昨年参りますというと、非常にりっぱな工場、しかも、部品まで作るという工場を作って、ブラジルのバス、トラックのほとんど九割を製造しておる状態であります。私はこのとき現地で、これは外務省の公館の諸君、通産省の参事官とも話したのでありますが、こういうことを、これはいかなる国内事情があろうとも、少なくとも一国に対して、これは政府も——外務省も通産省も中に入って、仲立ちしているに違いないのでありますから、それが全くだましたようなことになるということは、これは私は日本の信用というものを非常に落としておると思う。現地も非常にこれに対しては憤慨しておるような状況であります。こういうようなことが今後重ねて起きるようなことがございますというと、やはりこのプラント輸出というものに対しまして——東南アジア諸国におきましてもそうでありますが、そういう事例がもし今後もあるといたしますれば、私は重大問題だと思いますが、もし、こういうことが再び起きるというようなことになりましたら、政府としては、これは十分——私は一たん約束したものは、いかなる事情があろうとも、やはり実現させるのが、私はこれは政府の義務であるとも思うのでありますが、こういう事例がある。私は将来、そういうことのないことを希望するのでありますが、こういうことに対し、一体通産大臣として善処する道はあるのかどうか、この点を一つお伺いしたい。