遠藤鉄二の発言 (運輸委員会)

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○遠藤説明員 今回の時刻改正で特急・急行列車が相当の割合で増発をされました。特急・急行というような列車網につきましては社会的に相当関心がございますので、新聞によく報道されます。受けられました印象としては特急や急行が非常にふえてしまって一般のサービスは落ちているというような印象を受けられた場合もあるのじゃないかと思いますけれども、実際はそうではございませんのでして、今回増発になりました列車数が全国で五百四十三本増発になっています。特急がそのうち三十四本、急行が百本、準急が四十八本で普通それ以外のものが三百六十一本。でありますから五百四十三本のうち三百六十一本が普通列車の増発でございます。従いまして特に列車の数からいいますと普通列車がもちろん多いのでありますが、この普通列車はただいまお話しのような地方交通、それから通勤これにも当たるわけでございます。しかし今回の時刻改正が多少従来の輸送と変わりました特色と申しますのは、一つには最近中長距離のお零様が急行、速い汽車にお乗りになるのです。ローカルではございません。従来ありました青森−上野間の普通列車とか、東京−門司間の普通列車とか、あるいは新潟から出まして直江津回りで長野を回って上野へ着くというような普通列車、こういうのが従来ありましたのですが、こういうものは中長距離のお客様はお乗りにならないので、非常にすいておるのです。すいてはおりますけれども、まる一日走りましてもどこか二カ所くらいで込むだけなのです。その二カ所くらい込むというのは、ちょうど通勤に当たるわけです。でありますから、こういう一日以上も走るような列車には中長距離のお客様はお乗りになりませんので、なるべくこういうものはやめて急行に格上げをして、そのかわりに朝晩の通勤地帯、どこかで通勤があるのですから、そういうところには通勤用の列車を増発しようというわけで、使命を多少変えました点が今回の時刻改正の特色になっております。また急行以上は非常にお客様の御希望が多いのでありますけれども、これを増発する、臨時に一本々々急行を入れるということは技術的にできないのでありまして、やはりダイヤを全部組みかえる際でないと急行は入らないわけでありますので、十月一日には急行が相当入った格好になっております。しかしながらローカルの方はあとで十分手直しの列車増発もできるわけでございますから、今後今年度内におきましても、車両の入り次第にローカルの方の充実もやっていくつもりでございまして、御指摘のようなもうけ本位ということでは私どもないと思っております。私どもはやはりお客さんの御希望に沿いました列車を作るのが仕事でございますので、急行ができましたということも、要するに最近は急行以上のお客が非常に多いのでございます。そういうためにお客さんの御希望に沿うようにしたわけでございます。
 それから地方の通勤やなんかで不便になったという声がある、こういうことでございます。この点は極力そういうことがないように増発もいたしておりまするし、やっておりますけれども、ごく部分的には多少——たとえば都市に入る通勤時間帯にたまたまあるローカル列車が急行に抜かれるようなダイヤになってしまった。そうなると通勤列車に乗っている人が、急行に抜かれるということは不愉快でございますから、おもしろくないというような御意見が、全国には多少そういう場合もございます。しかしこれは技術的にちょっとやむを得ぬ点もあるわけなんですけれども、全体といたしまして決してローカル輸送なり通勤を軽視しているのではございません。車の数からいいますと、やはりローカルとか通勤に私どもは主力を注いでやっておるわけでございますので、御了承願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 遠藤鉄二

speaker_id: 19654

日付: 1961-10-10

院: 衆議院

会議名: 運輸委員会