運輸委員会

1961-10-10 衆議院 全158発言

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会議録情報#0
昭和三十六年十月十日(火曜日)
   午前十時二十一分開議
 出席委員
   委員長 簡牛  凡夫君
   理事 關谷 勝利君 理事 高橋清一郎君
   理事 塚原 俊郎君 理事 福家 俊一君
   理事 山田 彌一君 理事 井岡 大治君
   理事 久保 三郎君 理事 山口丈太郎君
      宇田 國榮君    川野 芳滿君
      木村 俊夫君    佐々木義武君
      壽原 正一君    砂原  格君
      西村 英一君    勝澤 芳雄君
      西宮  弘君    肥田 次郎君
      内海  清君
 出席国務大臣
        運 輸 大 臣 斎藤  昇君
 出席政府委員
        運輸政務次官  有馬 英治君
        運輸事務官
        (大臣官房長) 廣瀬 眞一君
        運 輸 技 官
        (船舶局長)  水品 政雄君
        運輸技官
        (港湾局長)  坂本 信雄君
        海上保安庁長官 和田  勇君
        気象庁長官   和達 清夫君
 委員外の出席者
        警  視  監
        (警察庁保安局
        参事官)    富永 誠美君
        警  視  長
        (警察庁保安局
        交通指導課長) 西垣 秀正君
        大蔵事務官
        (国税庁直税部
        長)      清野  真君
        運輸事務官
        (自動車局長) 木村 睦男君
        海上保安官
        (海上保安庁船
        舶技術部長)  藤野  淳君
        海上保安官
        (海上保安庁警
        備救難部長)  樋野 忠樹君
        運 輸 技 官
        (気象庁予報部
        予報課主任予報
        官)      田辺 三郎君
        運 輸 技 官
        (気象庁観測部
        測候課長)   大田 正次君
        日本国有鉄道常
        務理事     中村  卓君
        日本国有鉄道参
        与
        (営業局長)  遠藤 鉄二君
        日本国有鉄道参
        与
        (管財部長)  山崎  武君
        専  門  員 志鎌 一之君
         ―――――――――――――
十月六日
 草津線の列車増発等に関する請願(草野一郎平君紹介)(第二七三号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
十月六日
 自家用乗用自動車の車庫設置に関する陳情書(第三号)
 四国循環鉄道の早期完成に関する陳情書(第三〇号)
 四国鉄道の輸送改善に関する陳情書(第五七号)
 青森、函館間の貨物航送強化等に関する陳情書(第九八号)
 北海道内国鉄の電化等に関する陳情書(第九九号)
は本委員会に参考送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 モーターボート競走法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第三号)
 陸運に関する件
 日本国有鉄道の経営に関する件
 港湾に関する件
 気象に関する件
     ――――◇―――――
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簡牛凡夫#1
○簡牛委員長 これより会議を開きます。
 最初に、このたびの台風の状況について説明をいたしたい旨申し出がありますので、これを許します。気象庁長官。
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和達清夫#2
○和達政府委員 今回の台風は、ただいま鹿島灘沖に抜けたころでございます。房総半島の海岸に沿って北上いたしました。東京付近に参りましたときは、勢力がだいぶ衰えておりましたので、高潮あるいは暴風雨というような被害は割合に少なく済んだことは幸いでございました。しかしその前に相当量の雨が各地に降りましたので、そのために被害を生じたわけでございます。今後はこれが東北地方等に影響をいたしますけれども、だいぶ衰えて参りましたので、それほどの被害はなく経過いたすと存じます。なお詳しいことにつきましては、御質問がございましたならば、田辺予報官が参っておりますから、お答えいたしたいと思います。
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關谷勝利#3
○關谷委員 けさ新聞でしたか、テレビでしたか、どちらかちょっとはっきり記憶がありませんが、何か台風の進路が予定よりもだいぶ狂った。そしてその予報を出しておるときには、すでにそれが何か変な方向に向いていっておるのにかかわらず、北上しておるというような報道をしておったというふうなことで、アメリカの気象観測機かなんかからの通報でそれが初めてわかったというふうなことを伺いましたけれども、そういうことがなければどちらを向くかはっきりつかめないものですかどうですか。そこらをちょっと御説明願いたいと思います。
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和達清夫#4
○和達政府委員 今回の台風につきましては、当初より関東地方の南を通るか、それから南の海を通るかという大体の方針でやっておりまして、事実その通り参ったかと思うのであります。まあ多少こまかい点につきまして前のと少し違ったような感じを与えたこともあったかもしれませんが、それは一にかかって、東京という非常に大事な都会、またわずかの通り方の違いによって高潮が起こるか起こらないかという非常な重要なことのために、近づきましたときから係官が非常に心配をいたしまして、念を入れて新たな警報などを出しました。その間の手続につきまして多少そういうような御批判を受けたかと思いますが、その間の事情を、もし詳しく御説明いたすならば、実際に行ないました田辺予報官の方からお答えいたします。
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田辺三郎#5
○田辺説明員 私、昨晩こういう仕事をいたしましたのですが、ただいまの御指摘の飛行機の観測は比較的正しいものでございますけれども、やはり若干の誤差も生ずることがあるわけでございます。ただいま長官の御説明のように、海上にありますときは三十分、一度の誤差もそれほど重大な結果を及ぼさないわけでございますけれども、沿岸に接近いたしますと、その差が東京のどちらを通るかということに関係が出て参りまして、従いまして多少経路ということに関連しまして、予想上の大筋としましてはそれほど違いはないといたしましても、高潮の起こり方ということに関連しまして少し違ったような印象を受けられたのではないか、こう考えます。
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肥田次郎#6
○肥田委員 今の關谷委員の方から質問があったことと少し似たような性質のものなんですが、先日の水害の調査で大阪に参りましたところが、そのときにこういう話を聞いたのです。今、日本が気象庁で設置しておるところのレーダーは非常に古い、これをもっと整備したいということも考えておるけれども、これはいろいろな関係もある。特に潮岬にあるレーダーを完全なものにすれば相当正確な情報がつかめるのではないかという話がありました。ところがこの潮岬のレーダーというものはもうライフがきておる、非常に古いものだ、これを新しいものにかえよう、近代的なもっと形式の新しいものにかえようとすると、アメリカの方から苦情が出て、これは取りかえるわけにいかないような状態にある、こういう話を聞きました。言葉の上では正確には今言ったこととは少し内容は違うかもしれませんが、話の内容は大体そういうものである。この点は気象庁長官どうなんでしょうか。そういうことが現在あるのですか。日本が整備すべき——これは金があるないは別なんです。ところがいいものを設備しようとすれば、その地域のものをかえようとすれば米軍の介入があってできないというような、こういうことがありますか。
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和達清夫#7
○和達政府委員 ただいまの御質問の米軍との関係は、私、十分に存じません。普通レーダーを備え付ける場合には、何分にも電波を使用いたしますので、米軍に限らず他の電波を使用しているところと御相談し合いまして、お互いに妨害にならないように、その点につきましてはいろいろ複雑な問題がありまして、絶好の地といえどもはたしてあとからできるかどうか非常に疑問な点がございます。そういう経験をいたしたこともあります。私の知っている範囲では、米軍のそういうためにわれわれの計画を変えたことは今までございません。なおそのお話は、潮岬の方はよく存じませんですが、大阪そのもののレーダーが近代のレーダーから見れば古くなっておるので、なるべく早くかえねばならぬということは、私どもも十分心得ております。
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肥田次郎#8
○肥田委員 これは災害の調査に行ったときに気象庁の方からそういう話をされたのですよ。だからこれを新しいのに取りかえるともっといわゆる降雨に対する予測が正確にできる、こういうことを言われた。ところがこれが古いために新しいのにかえようとすると、米軍から苦情がくるためにかえられない、非常に残念である、こういう意味の話であった。たまたま關谷委員の方から今お話のありましたように、台風の方向がはっきり変わるとわかっておる状態にあるものは、設備において正確につかむことができる、そういうことを感じたものですから、もし今言われるように、ないならいいのですけれども、大阪に行ったときにはそういう話でした。
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和達清夫#9
○和達政府委員 実は潮岬にはレーダーは今はございませんので、あるいはほかの器械でございますか、別の場所でございますか、もう少し調査いたしたいと思います。
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肥田次郎#10
○肥田委員 室戸にはありますか。
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和達清夫#11
○和達政府委員 ございます。
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肥田次郎#12
○肥田委員 それでは室戸の聞き違いでしょう。
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和達清夫#13
○和達政府委員 室戸岬には最近レーダーを設置いたしました。これは近代的なものでありまして、非常にその能力を発揮して、せんだっての第二室戸台風におきましても非常に活躍いたしました。
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肥田次郎#14
○肥田委員 それでは私も書類をもう一ぺん調べてあとから伺います。
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簡牛凡夫#15
○簡牛委員長 次に、陸運、国鉄の経営、港湾、気象に関する件について調査を進めます。
 質疑の通告がありますので、これを許します。山口丈太郎君。
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山口丈太郎#16
○山口(丈)委員 まず、気象庁がお見えになっておりますので、気象関係の問題から御質問を申し上げたいと思います。
 ただいまの御報告に関連して御質問がありましたが、さらに観測関係の施設について一点お伺いをいたしたいと思います。
 過般の十八号台風のときに、新聞の報ずるところによりますと、ただいま御答弁のありました室戸の観測所あるいは各所の観測所におきまして風速計が役に立たなくなったということであります。もちろんその風速計につきましては、その風の力によっては一定の施設に対する対応限度というものがあろうと思いますけれども、しかし少なくとも四十メートル、五十メートル程度の風速をもってして、すでにその風速計の機能を喪失するようでは、実際の観測に当たる観測員の機能は十分に発揮することはできないと思うのです。一体風速計の現状はどういうことになっておるのですか。もしそういう古いものであるならばこれはやはり取りかえる必要があるのではないか。
 それからもう一点は、レーダー装置でありますが、現在のレーダーの設置場所は一体どれだけになっておるか。承るところによりますと、太平洋岸におけるレーダーの設置は非常に進捗されておるようでありますが、一方山間部もしくは日本海方面に対するレーダーの設備は、ほとんど皆無にひとしいというようなことを承っておるのであります。そこでその整備はどういうことになっておりますか。これを一つお答え願いたい。
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和達清夫#17
○和達政府委員 最初に室戸の測候所の風力計のことをお答えいたします。第二室戸台風のときに、台風が室戸付近を通過いたす非常に強い台風でございましたので、瞬間風速が六十メートル以上になりました。この瞬間風速をはかる器械は近代的のもので、現在その器械に取りかえつつあるのでありますが、記録いたす部分が六十メートルが一ぱいになっておった。それで観測員が応急処置として、その器械の一部分を工夫しまして、風速をはかったのてあります。その工夫した部分を今検討いたしまして、それが正確にはどれだけの風速に当たるかということを今勘定をいたしておる次第であります。従いまして、そういう強い風はめったにあるものでは、ございませんけれども、やはりあるのでございます。従って今後そういう非常に強い風もはかれるように、この器械に工夫いたしたいと思っております。
 次にレーダーでございますが、レーダーは現在わが国にすでに七カ所ついておりまして、本年の予算をもって、新潟と函館にさらに新設いたすことになっております。従来は台風を主にいたしまして、南の方から西の方に多くついておりました。本年、御指摘の日本海方面のために、新潟、函館につけました。来年度には仙台、札幌というふうにつけまして、また南の海一帯を見晴らすレーダーとして、富士山の上につけることを計画いたしております。このようにして大体日本じゅうのレーダー網というものの大きなネットを張りまして、それから今度はできましたならば、さらに細部の部分に入りたいと思います。御指摘の山間部に置きますのも非常に必要でございますが、現在全体にわたるレーダー網というものの完成を待ち、直ちに今度は局所的のレーダーというものに着手いたしたいと考えております。
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山口丈太郎#18
○山口(丈)委員 レーダーの整備については非常に進捗しておるようでありますから、さらにこれをレーダー網の完成に向かって一つ努力を願いたいと思います。
 それから第二室戸台風の観測にあたりまして、実は新聞に報ぜられました観測の中で一番胸を打ったのは、定点観測船の記事であります。これは前々からのやかましい問題でありますが、現在使用しておる定点観測船は非常に老朽化していて、激浪の中で観測を続ける乗組員は非常な苦心を払っているようであります。しかしこの苦心の中には、船自体の老朽化によって生命の危険すら感ずるというような事態にあるということが報道されていて、事きわめて重大だと思うのですが、これは一体どういうことになっておるのか。政務次官からもお答えを願いたいと思いますが、これは長年の懸案でもあり、早急に新船に取りかえて万全の観測船に仕立てる考えはないかどうか。もしそういう計画があるとするならば一つお答えを願いたい、こういうふうに思います。
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有馬英治#19
○有馬政府委員 正確なことは海上保安庁からお答えしたいと思いますが、今すぐ手配をしてこちらに責任者を呼びますからお待ち願いたい。あとでお答えをさせていただきたいと思います。
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山口丈太郎#20
○山口(丈)委員 それではあとにいたしまして、御承知の通り今ソ連の核実験を中心にいたしまして、アメリカもまた核実験を行なおうという声明をして、すでに地下実験をしたということが報ぜられておるわけであります。それでわれわれ国民といたしましては、もとよりこういう平和な時代に危険なものを実験をして、その生活を脅かされるということに対しては、理由のいかんを問わずそういう平和を乱すような行為については、一つそれを保有している各国ともに世界の世論に耳を傾けて、こういうものを実験しないようにすることが当然だと思うのでありますが、しかし実験をいたしておるのでありますから、この現実の上に立って、今日放射能の脅威というものが非常に大きいのであります。雨が降るたびにこの雨が何ぼカウントあったということが報ぜられるのでありますけれども、しかしそれはもうあとの祭りでありまして、雨もすっかり上がってしまったあとで、何日かたって報道されるというようなことで、そのときの場に合った発表はされておりません。従って国民は非常な恐怖を持ってこの降雨を見詰めておるわけでありますけれども、何かこれについて、この放射能の含有量を気象の発表と同ずような方法で報道をして国民に安心感を与えるということが、私は非常に重要な段階にきておるのではないかと思われるわけですが、これについて気象庁のお考えを一つ承りたい。
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和達清夫#21
○和達政府委員 放射能の観測についてでございますが、気象庁におきましては、放射能の降下物の観測を全国十四カ所でいたしております。また核爆発に対する気圧波の観測を八カ所において行なっております。核爆発実験が行なわれまして、それが十分に大きな気圧波を出しますと、日本の観測所の観測結果によりまして、いつおよそどういう場所でどういう実験が行なわれたかということが推定される。ただしそれは爆発の大きさが推定されるだけでありまして、どういう種類の爆発をどういう場所で行なったかということが不十分でありますので、どういう放射能物質が降るかということを予測することが非常に困難であります。たとえば、今回の場合、九月一日に実験を行なったということがわかりましたが、日本の各地の観測からそういう放射能が非常にふえたということが観測され出したのは九月九日で、これは考えようによってはかなりおそいのでありますし、またその現われ方も、従来の経験からすれば、それほど急にふえてこない。こういうような実験によって、流れて来方、出された放射能物質の種類というようなものもよくわかりませんので、推定でありますれば、そのときの天気の模様で、どういう種類のものが大気中にどういう場所で行なわれたのならばおよそどうなんであろうという非常に荒い推定は行なうことができますが、これがなかなかある正確さをもって申すことはむずかしいのではないかと存じております。
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山口丈太郎#22
○山口(丈)委員 どうもこれについては確信がないような御答弁でほんとうに遺憾に思うのですが、降雨時のみならず平時におきましても、この放射能の降下物につきましては非常な不安を持っておるのでありまして、今の御答弁でも私はこの不安を解消することは困難だと思うのです。従ってこの微気圧振動によりまして観測された核爆発に対する対応策としては、平時から集塵装置その他いろいろの方法によりまして降下物の検出は可能な時代に私はあると思うのですが、これはやはり常時観測をして、危険状態があるとするならば、その危険の度合い等もつぶさに国民の前に発表をして、そうしてその警戒をさせるなど、いろいろの防護措置をとることが、今日きわめて重要な問題だと思うのです。これについてそういったような対応策を講ずる考えを持っておられるかどうか。現在実施されておるとすれば、その平時からの降下物の集塵装置等によります検出と、それに対する機構の改善等についてどういう考えを持っておられるか、一つここで安心のいくように御説明を願いたい。
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和達清夫#23
○和達政府委員 先ほどは降下物の予防ということで申し上げましたが、実際の降下物がどうあるかということは、前にも申し上げましたように全国十四カ所で大気中の放射能物質の存在と雨の中にまざってくる放射能というものを観測いたし、またその観測いたしました放射能物質の化学分析を行なっておるのでございます。もちろん化学分析の方はある程度それをいたすのに日にちを要しますけれども、放射能の強さの観測はこれを日常業務として行なっておるので、もし相当多くなりますれば常にその資料を発表いたしておる次第でございます。従いまして、今後こういうことは全く望ましいことではございませんけれども、さらに放射能というものがぐっとシリアスな問題になりますればさらに観測を強化いたさねばいけないと思っております。
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山口丈太郎#24
○山口(丈)委員 気象関係につきましては、これで私は質問を終わりますが、一言申し上げておきますのは、台風時において発表されます特に風速でございますが、これについて一番興味を持っておるわけですけれども、それがどうも風速何メートルといいましても、その受け取り方が十分推測できない面があります。ですからもう少し発表に工夫をこらして、一般化するように一つ発表の方法を講じていただきたい。
 それからもう一つは核実験に伴う降下物の危険状態、不安な状態につきまして、もう少し十分な発表ができますとともに、今日は学問の域を出ていないのではないかと思われるような節がありますから、そういうことでは困りますので、これを一般国民がよくわかりやすいように発表をして、しかもこの発表は迅速に行なえるような機構に一つ改めていただきますように希望を申し上げておきます。
 それからもう一つ、これは先ほど質問しました定点観測船の問題でありますが、これは長年の懸案だと私は思うのです。いまだにそういう観測船の取りかえ等について実現をしていないというのでありますならば、これは早急に新造船をやって、そしてその乗組員の苦労を一つでも除くとともに、それだけではなくて、乗組員の生命財産をも保護するように一つ来年度の予算においても極力措置をしてもらうようにお願いをいたしたいと思います。
 以上三点を申し上げておきます。
 それから国鉄関係について御質問いたしたいと思います。国鉄関係については、これはまことにいやな質問なんですけれども、現実でありますので、一つお考えを新たにしていただく意味において御質問を申し上げたいと思います。
 まず第一には、新ダイヤはこの一日から実施されておるようでありますが、この新ダイヤによって運行されておる列車について、地方の声を聞いてみますと、どうも国鉄はあまりにも金もうけ本位に走ってい過ぎるのじゃないか。長距離優秀列車の優遇のあまり単線区間等においても、肝心の生産に従事する通勤輸送等をきわめて冷遇しておるのではないか、こういう声が非常に強いわけです。私も実際に乗ってみまして、ある列車については、運営は別でありますが、その列車の構造内容等につきましては、過剰サービスと思われるような設備がせられておるわけでございます。ところが一方今言ったような肝心の生産に従事する従事員を運ぶ、一分を争って職場に殺到するそれらの通勤客に対しては列車の設備もなっていないし、また列車内のサービスも全くゼロであります。いわんやダイヤ上の不便も少しも解消されておりません。一体これはどういうことなのか。営業本位であくまでも金もうけ主義で今後おやりになるつもりか、それとも公益性を尊重してこういったようないわゆる産業構造に対して大きな貢献をなす短距離通勤圏内にあります列車を優遇するのか、どちらなのか。一つ国鉄の方向をはっきりしてもらいたい。
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遠藤鉄二#25
○遠藤説明員 今回の時刻改正で特急・急行列車が相当の割合で増発をされました。特急・急行というような列車網につきましては社会的に相当関心がございますので、新聞によく報道されます。受けられました印象としては特急や急行が非常にふえてしまって一般のサービスは落ちているというような印象を受けられた場合もあるのじゃないかと思いますけれども、実際はそうではございませんのでして、今回増発になりました列車数が全国で五百四十三本増発になっています。特急がそのうち三十四本、急行が百本、準急が四十八本で普通それ以外のものが三百六十一本。でありますから五百四十三本のうち三百六十一本が普通列車の増発でございます。従いまして特に列車の数からいいますと普通列車がもちろん多いのでありますが、この普通列車はただいまお話しのような地方交通、それから通勤これにも当たるわけでございます。しかし今回の時刻改正が多少従来の輸送と変わりました特色と申しますのは、一つには最近中長距離のお零様が急行、速い汽車にお乗りになるのです。ローカルではございません。従来ありました青森−上野間の普通列車とか、東京−門司間の普通列車とか、あるいは新潟から出まして直江津回りで長野を回って上野へ着くというような普通列車、こういうのが従来ありましたのですが、こういうものは中長距離のお客様はお乗りにならないので、非常にすいておるのです。すいてはおりますけれども、まる一日走りましてもどこか二カ所くらいで込むだけなのです。その二カ所くらい込むというのは、ちょうど通勤に当たるわけです。でありますから、こういう一日以上も走るような列車には中長距離のお客様はお乗りになりませんので、なるべくこういうものはやめて急行に格上げをして、そのかわりに朝晩の通勤地帯、どこかで通勤があるのですから、そういうところには通勤用の列車を増発しようというわけで、使命を多少変えました点が今回の時刻改正の特色になっております。また急行以上は非常にお客様の御希望が多いのでありますけれども、これを増発する、臨時に一本々々急行を入れるということは技術的にできないのでありまして、やはりダイヤを全部組みかえる際でないと急行は入らないわけでありますので、十月一日には急行が相当入った格好になっております。しかしながらローカルの方はあとで十分手直しの列車増発もできるわけでございますから、今後今年度内におきましても、車両の入り次第にローカルの方の充実もやっていくつもりでございまして、御指摘のようなもうけ本位ということでは私どもないと思っております。私どもはやはりお客さんの御希望に沿いました列車を作るのが仕事でございますので、急行ができましたということも、要するに最近は急行以上のお客が非常に多いのでございます。そういうためにお客さんの御希望に沿うようにしたわけでございます。
 それから地方の通勤やなんかで不便になったという声がある、こういうことでございます。この点は極力そういうことがないように増発もいたしておりまするし、やっておりますけれども、ごく部分的には多少——たとえば都市に入る通勤時間帯にたまたまあるローカル列車が急行に抜かれるようなダイヤになってしまった。そうなると通勤列車に乗っている人が、急行に抜かれるということは不愉快でございますから、おもしろくないというような御意見が、全国には多少そういう場合もございます。しかしこれは技術的にちょっとやむを得ぬ点もあるわけなんですけれども、全体といたしまして決してローカル輸送なり通勤を軽視しているのではございません。車の数からいいますと、やはりローカルとか通勤に私どもは主力を注いでやっておるわけでございますので、御了承願いたいと思います。
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山口丈太郎#26
○山口(丈)委員 ただいまの御答弁で、なるほどダイヤの編成の苦心というものは、私もよく知っておるわけです。ところが主として単線区間におきましては、やはり非常に苦心が要ると思うのですが、急行列車を増加するというと、勢い普通列車の運転時間が延びる。これはだれがやっても非常にむずかしい問題でして、私もそれは実際にむずかしいということを知っておるわけです。けれどもその急行のために朝の列車が時間が非常に延びておるというところも現にあります。またその旅客の層といいますか、そういうものの研究が足りないのではないか。たとえば八時までのダイヤは非常に込んでおるのであるが、八時後九時までの間においては、一時間も穴があいている。そのために他の一般旅客は、八時以後の買い出しやあるいはその他の用件で定期などで出ていく人がある。ところが一時間も間合いがありますと、次の列車に乗っては間に合わない、こういうようなことで勢いその通勤列車に押しかけて乗るということになるので、さらに八時までの通勤列車が混雑をするということになります。こういうような不合理は、私はどうも沿線の旅客層の動態というもの、あるいはその旅客の層というものをよく研究されていない結果ではないかと思うのです。もっとこういう点について研究をし、手直しをする考えはないかということが一点です。まずそれをお伺いしたいと思います。
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遠藤鉄二#27
○遠藤説明員 ただいまのお尋ねの、ローカル交通の実情に合わないという点でございますが、これはもちろんあると思います。全国的に必ずしも御期待に沿うような列車が、なかなか車両とダイヤの関係でできないわけでございます。これはもちろん常時研究をやっておりますし、今後も調査研究をいたしまして、極力地方の民衆の御期待に沿うように努力はいたします。
 それから先ほどちょっと申し上げました、通勤時間帯に急行列車なんかが入ってきますと実は通勤者が迷惑するわけです。そういう点は、私ども従来ともなるべく通勤時間帯と競合する急行列車を走らさぬつもりなんです。東京駅の例をとりますと、大阪から夜行で東京駅に来る急行というのは非常にたくさんあるわけです。これが従来は、東京駅到着八時過ぎに、ちょうど湘南電車が通勤着を乗せて入ってくる、そのまっ盛りに「銀河」と「安芸」という二つの急行列車が東京駅に入ってくるわけです。これは今回やめました。この列車はやめませんけれども、時間を変えまして、通勤時間帯の外へ出してしまった。出しました結果、湘南電車あるいは横須賀線の電車二本が急行列車の筋を使って通勤者を運べるようになったわけです。そういうように極力努力はいたしますけれども、急行列車は長い区間を走りますから、その途中で通勤時間帯にぶつかるというような場合には、やはり地方のローカル交通と競合する場合がどうしてもある程度はできるわけでございますので、御了承を願いたいと思うのでございます。極力御指摘のようにローカル交通の不便にならないように努力をいたしたいと思います。
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山口丈太郎#28
○山口(丈)委員 ただいまの答弁で了承いたしますが、私の申し上げておるのは、複線あるいは複々線化されている路線よりも、最近では急行が通るために、単線区間、主として農村、山間部を走っている列車に非常に不便なダイヤになっている。今日の山間あるいは農村地帯の人々は、ほとんどが従来の産業構造だけでは生活ができません。農村では今まではいわゆる非貨幣経済をやっていたわけですが、今後はやはり都市並みの貨幣経済をもってしなければ、こういう農村地帯の生活の向上はできない。のみならず、生活そのものが成り立っていかないわけです。従って農村子弟はどんどんと都市の方に職を求めて通勤をしておるわけであります。この区間は主として単線区間であります。私は選挙区のことは申し上げませんけれども、そういうような区間においては今申し上げたような事情が非常に多いわけでありますから、特に山間地帯の単線区間、主として今までの閑散区間であったところのいわゆる通勤客、この層は変わっておるのでありますから、それに対応するような措置を一つ考慮願って、ダイヤの手直しをしてもらうようにお願いしたいと思います。
 それから次に私は優秀列車の件についてお尋ねをいたしたいと思います。列車の優秀な装備につきましては、これはいいのでありますけれども、あまりにも過剰なために、たとえば「はと」や「こだま」というような列車は御承知の通り窓は締め切りになっておる。外を見るのにはガラス越しに見ればそれでいいのではないかというようなことでございますけれども、人間の本能というものは自然というものを非常に対象にしておる。ホームに送りに来た者と話もできないというようなことは、これはきわめて不自然な話なんです。ですからこれは私は必ずしもよい装置であるとは思えない。いわんやその車内の運営に至ってはゼロです。今日承れば食堂の運営と駅弁その他の販売は区別をされたようであります。一体これはどういう理由に基づいてなされたものですか。新しい会社を作って、そしてその弁当販売を区別されたそうでありますが、それはどういう理由に基づくものか。それから、今そういう東海道線等を走っておる優秀列車の食堂の経営について、一体どことどことがそれに当たっておるのか、これについて御答弁願いたい。
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遠藤鉄二#29
○遠藤説明員 最初のお尋ねの、ローカルのサービスの問題は、国鉄といたしましては、蒸気列車でなく、ディーゼル化して、両数は少なくなりましょうとも、回数をふやすという方向で進んでおりまして、全国的にだいぶ進みましたわけです。まだまだ万全とはいえませんけれども、今後もそういう方向で、農村地帯の利便のためには、電化はあまりできませんので、ディーゼル化という方向でやります。そういうことで御了承願いたいのであります。
 次の、優秀車両の窓があかないという問題でありますけれども、これは冷暖房をいたす関係であけない方がいいんではないか、かように思っておりまして、お客さんが見送りに参られましてもどうもうまく話もできないというので、あけてしまえというお話もあるのでございまするけれども、今のところは、冷暖房の関係であけない方がいいんではないか、こういうふうに考えているわけでございます。それで、窓があかない結果といたしまして、それからもう一つ、昔は蒸気機関車はおもな駅で機関車が取りかえになったわけです。その取りかえとか、水を飲むということがなくなりましたので、窓があかないことと、停車時間が短いこと等で弁当が買えないわけです。弁当を買いに外へ出ると、知らぬ間にドアが締まって発車してしまうということで、お客さんもおそろしいですから、弁当が買えないわけです。従いまして、今回はそういう準急以上の優秀列車がふえましたので、車内で弁当を十分にお客さんに提供するために、従来の駅の弁当屋さんを車内にある区間を区切りまして乗せまして、窓から買うかわりに車内に持ち込んで販売する、こういう格好を一部とったわけでございます。これについては、管財部長が専門でございますので、もしなんでしたら……。
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