木村行藏の発言 (地方行政委員会)

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○政府委員(木村行藏君) 北海道森町大火の概況について御報告申し上げます。
 この資料はお手元に差し上げてございますが、二十五日現在——昨日現在の調査結果でありますので、その現段階における資料でございます。新聞紙上にも報道されておりますので、若干ダブる点もあるかと思いますけれども、御報告申し上げます。
 被災の日時は、十月二十三日の午後十一時四十五分に発火いたしまして、そうして翌日の午前五時四十分に鎮火いたしております。約六時間火災が続いたわけであります。
 それから被災の状況、災害の状況でありますが、焼失戸数四百七戸、焼失の世帯数は四百六十二世帯、それから罹災人員は千九百三十六名でございます。幸い死傷者はあまり大きくございませんで、死者は全然ございません。重傷者四名という程度であります。それからおもな焼失建造物は森町の町立病院、それから消防署、農業協同組合、北海道新聞森支局、電報電話局、拓殖銀行森支店、森信用金庫ということで、比較的公共の治安と関係の多い官署が若干燃えております。
 それから警察の警備活動でありますが、これは北海道警察本部が所轄しておりますところの森警察署管内の事件でありますので、森警察署部隊は、直ちに全員非常招集しまして、四十八名火災発生と同時に警備活動を開始いたしました。事態の拡大に伴って、風下の民家に避難命令を出しました。それから罹災者の避難誘導、それから救出作業に直ちに現場で当たりました。罹災者の収容状況といたしましては、森小学校に二百名収容いたし、それから森中学校に百名、それから森川保育所、ここには、先ほど申し上げた焼失しました森町立病院に入院した五十二名の入院患者を全部こちらに移しました。
 それから直ちに、函館方面本部の非常招集をしまして、応援部隊六十六名を編成しまして、それで翌日の午前三時に現場にその応援部隊は到着しました。そうして直ちに、今申し上げた被災者の救助、その町内の治安の維持、火災事件捜査に当たりました。それと別個に通信隊十名を編成しまして、先ほど申し上げましたように電報電話局が燃えております関係上、通信が全く途絶してしまったわけでありますが、この通信部隊が参りましてから、函館−森間の有線の通信を緊急仮設いたしまして、そして函館方面との連絡に当たりました。この通信部隊より若干先に先行いたしましたパトカー三台が、この有線の仮設があります前に、やはりパトカーで無線連絡をいたしまして、森警察署と函館警察本部との無線連絡に当たりました。それから函館警察本部から道警察本部にいろいろ火災の発生状況、罹災者の状況、その救助の状況を逐次道警察本部を通じて道庁に連絡いたしたわけであります。
 それから火災の原因につきましては、関係機関とも共同で調査いたしまして、現在までに判定しております一応の推定といたしましては、やはり失火かと思われます。その内容は、一応の推定でありますが、製材工の佐藤某を一応容疑者といたしまして任意に出頭を求めまして聴取いたしたのでありますが、その本人の自供によりますれば、二十三日の午後十一時ごろ、すなわち当日の十一時ごろ「富子の店」——これは発火元でありますが、に参りまして酒を飲もうといたしたわけであります。そうしますと、その店の女給は、もう閉店であるから困るということで断わりましたところ、非常に怒りまして、その女給にたばこを投げつけたのであります。そのたばこが羽目板と畳の間に落ちまして——その女給は探したようでありますけれども、見つからなかった。で、そのままにしておきましたが、あとで心配になりまして、十一時五十分ころ見回りに参りました。ところが、もうすでに当時火事が発生しておった、こういうふうな状況であります。

発言情報

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発言者: 木村行藏

speaker_id: 11086

日付: 1961-10-26

院: 参議院

会議名: 地方行政委員会