千田正の発言 (予算委員会)
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○千田正君 私は、主として、最初に外交問題について外務大臣にお聞きいたしたいのであります。それは、先般九月三十日本会議におきまして、フルシチョフ・ソ連首相から池田首相あての、日本政府あての返書に基づいて私がお尋ねしたのに対する池田総理の答えが、ソ連側としては不満足であるということを重ねて抗議的な声明をしておるのであります。私がお伺いしたいのは、特に、ほんとうは総理大臣がおられればなおけっこうなのでありますけれども、特に外務大臣に外交を担当する責任者としてのお答えをいただきたいのは、世界の歴史の上で国論の統一のないところに外交の成果が上がったためしはないのであります。これは先日も外務大臣がそう仰せられておったようでありますが、しかるに、この北方の領土問題に関する限り、先般来衆議院の予算委員会等を通じまして、各党思い思いの見解を表明しておるのであります。野党の社会党は社会党としての意見を発表し、民社党は民社党の意見を発表しておる。昨夕に至りましては、自由民主党としての統一した見解を一応発表しておる。こうなりまするというと、国民はいずれが真のいわゆる日本国民の要望する外交なのか。われわれは国民の一人として、このように国論の統一されないようなままでこの北方領土の問題が外交に移されたとき、はたして現在の政府が責任を持ってこれを解決できるかどうか非常に疑問に思うのであります。それで、まず第一にお伺いしたいのは、国論の統一に対して、統一をしようとする努力をなされるお考えがあるのかどうか、この点を外務大臣から特にお答えを願いたいのであります。