千田正の発言 (農林水産委員会)
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○千田正君 私は、特に政府に要請しておきたい点は、ただいま清澤委員からも述べられたように、射幸心を助長するような競馬であったならば、これは当然政府としては十分に制限しなきやならない。ただ、私はここに申し上げるのは、従来馬産地であった東北地方であるとかあるいは北海道、あるいは九州にもありますが、そういうところでは、長年の間競馬をもって馬産の振興の一つとして考えており、またそれを中心とした中小企業の町等は、そういう一年に三回か四回の祭典的な催しに対して、中小企業の商店あるいたその他の者も、これによって臨時の収入に潤う。それがここに中止をされようというようなことになれば、やはり相当の打撃をこうむる。だから、射幸心のほうを抑制する、こういうような意味から言えば、むしろ終戦後における雨後のタケノコのように出てきたところの、やはり便乗型の競馬場等に対しては、一応それは今の今度できる法律改正によって押えても差しつかえないと思いますけれども、従来長い間、二十年、三十年いわゆる馬匹振興のためにやってきたところの、そういう地方の競馬等に対しては、十分に考慮して、そうして上がった収益が、たとえば今度は農林省としては酪農振興というひとつの建前からいって、米麦から酪農へと切りかえてきた場合においての、馬から牛へ切りかえてきた畜産等に対する奨励その他の施設等に対して、地方に還元するような方法を考えていただきたい。これは私自身も馬産地の出身であるだけに、馬に対するその方面の農民の執着というものは相当に強い。家族同様にそんなことを考えておっただけに、馬匹振興という点においても、競馬の持っておった意味というものは、必ずしも射幸心ばかりの問題ではないと思うのでありますから、この際、四十年の三月三十一日まで、一応、今の状況で、順次、それが整備されるとしましても、存続、存廃等に対しては、十分に地方の事情を考慮して、慎重に考えてもらいたいということを特に要請いたしまして、賛成いたします。